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zoom RSS 映画の感想文 [1071] ザ・スクワッド

<<   作成日時 : 2017/05/06 23:28   >>

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【ザ・スクワッド】
原題:Anti Gang
製作国:仏国、英国
製作年:2015年
日本公開:2017年1月
監督:Benjamin Rocher(バンジャマン・ロシェ)
出演:Jean Reno(ジャン・レノ), Alban Lenoir(アルバン・ルノワール), Caterina Murino(カテリーナ・ムリーノ)

===== あらすじ(途中まで) =====
 パリ警察特捜チームは、セルジュ警視のもと、テロや集団強盗などの凶悪犯罪を専門に取り締まる組織だ。部下には銃火器や格闘の能力に優れた個性派が多く、例えばセルジュが一番信頼するカルティエは、かつて凶悪犯だった兄がセルジュに殺されるという過去を持っていたが、今は親子同然のように接している。セルジュは、部下のマルゴーと密かに恋愛関係を続けているが、マルゴーの夫はライバル警視のベッカーだ。
 ある朝、ベッカーが局の上司として赴任してきた。ベッカーはセルジュらの強引なやり方を批判し、地道な捜査の積み上げを指示した。セルジュはそんな言葉など無視し、宝石店の強盗事件で、逮捕歴のあるカスペールが犯人だと決めつけ、強硬な手段で逮捕した。しかし決定的な証拠がないためにカスペールは釈放され、セルジュのチームは捜査から外されてしまう。
 だが、カスペールたちが銀行強盗を計画しているという情報を得ると、独断で現場に向かい、犯行直後の現場に遭遇した。
 白昼のパリの街中、自動小銃で武装した強盗犯たちとの銃撃戦が始まった。

===== 感想 =====

● ダーティーヒーロー
 ジョルジュは頑固なお爺さんという風情だ。自分の信念は決して曲げず、やり方も決して変えようとはしない。捜査は強引だし、取り締まる方法も荒っぽく、自ら自動小銃を撃ちまくり、過剰な暴力で逮捕者が一生流動食になったと言われても「それがどうした?」といった調子。その根底にあるのは、強い正義感、そして凶悪犯に対する激しい義憤なのだろう。
 一方で、酔えばいつもカルティエの家に押しかけて寝てしまう、世話の焼ける面倒な爺さんでもあり、寂しがり屋の側面もあるのかもしれない。
 また、部下のマルゴとの不倫も楽しんでいて、マルゴが夫であるベッカーと親し気に話しているのを見てヤキモチを焼いたりする。まだまだお盛んなのだ。
 どう見ても組織の中で出世するタイプではなく、警察内でライバルだったベッカーが上司となって、命令される身となる。

 この映画は、こうした老いたダーティーヒーローの様子をこってりと描くものだ。
 演じるのは老いたジャン・レノ。ところがかなり身体的にきついらしく、敵と組み合うような格闘は一切無いし、走って追いかけるシーンすら無い。そもそも歩く姿からして、少し腰が曲がり、かなり辛そう。
 一方、終盤、ベッカーへの恨みをぐっと飲み込んで、一緒に強盗逮捕に向かうあたりは、なかなか渋い男気を感じさせるところで、やはりジャン・レノだなと嬉しくなる。
 そろそろ役柄を変える時期なのかも。

● 総合格闘技
 というわけで、ジャン・レノの代わりにアクションを担当するのが、カルティエ役のアルバン・ルノワールということになる。出番の多さからいえば、こちらが主役といってもいいくらいだ。
 セルジュとカルティエは、互いに親子のような心情だ。子のカルティエが老いた親セルジュに成り代わり、犯人を追って走り回ったり、捕まえて組み合ったりすることを担当する。カルティエは身軽なフットワークの良さが身上で、総合格闘技のような技を繰り出し、体格の大きな相手も倒してしまう。
 クレバーなファイターだな。でも、ビジュアルが男前ではないので、あまり感情移入できないんだよね。

 この映画で一番ハンサムなのは、強盗団のボス、カスペールだ。演じるのはヤコブ・セーダーグレンという北欧系の役者さんとのこと(*1)。

 また、セルジュの部下にはバットや消火器を振り回すような、ちょっといかれた者もいる。バットは珍しくないけど、消火器で相手の両足の甲を潰すという攻撃は、初めて見たな。
 なお、消火器というと、北野ファンならグレート義太夫、フランス映画のファンならアレックスを思い出すところだが、当たるとマジで痛そう。警官が振り回すものではないようなあと思いつつ、こんな凶悪犯に使うのはまあいいかと思えてくる。

● 並
 この作品、斬新さはそう多くはないけど、ダーティーヒーローが好きなら合うかも。
 そうでない人も、そこそこ楽しめると思うよ。


画像

(*1) 余談だが、カスペールは東欧系という設定らしい。演じる役者は北欧系。
 実は、最近のフランスでは北アフリカ系や中東系のテロや犯罪が多いのだが、そこをあえて避けた無難な設定なのだろう。

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