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zoom RSS 映画の感想文 [1103] ステイン・アライブ

<<   作成日時 : 2017/07/30 11:05   >>

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【ステイン・アライブ】
原題:Staying Alive
製作国:米国
製作年:1983年
日本公開:1983年12月
監督:Sylvester Stallone(シルヴェスター・スタローン)
出演:John Travolta(ジョン・トラボルタ), Cynthia Rhodes(シンシア・ローズ), Finola Hughes(フィノラ・ヒューズ)

===== あらすじ(途中まで) =====
 かつてブルックリンのディスコで土曜のたびに人気者となったトニーは、いまはバイトをしながらプロのダンサーを目指している。受けるオーディションはことごとく落ち続けたが、それでもその業界で「生き続ける」ことを諦めようとはしなかった。
 ある夜、たまたま観た舞台で主演をしていたローラと知り合い、端役を得たうえに関係も持った。しかしローラは本気ではなく、一方、以前からトニーと付き合っていた同じダンサー志望のジャッキーの心も傷付けてしまう。
 トニーは一度はブルックリンに帰るものの、母親に勇気づけられ、かつての野心が蘇ってきた。
 マンハッタンに戻ると、トニーの元に、ローラの相手役の代役というチャンスが巡って来た。

===== 感想 =====

● 二面性
 面白い映画だ。
 といっても中身のことではなく、観ているときの感想と観終わった後の感想のこと。これほど二面性があるのは珍しいんじゃないか。
 ちなみに「この映画は大コケ」みたいな書き込みをネットでたまに見るけど、それは大嘘。興行収入は6000万ドルを超え、興行的には成功だった。
 だけど、プロの批評家などからの評価はボロクソ。実際、真面目に映画の中身を振り返ると、かなり辛いものがある。

 要するに、ボサッと観ている間はそこそこ楽しめるものの、終わってしまうと何となくしょうもないものを観たような、妙な気分になるのだ。

● 徹底した安っこさ
 観ていてそこそこ楽しめるのは、おそらく徹底して安っこいネタになっているからだろう。
 主役は、名作『サタデー・ナイト・フィーバー』で自分探しに目覚めた元ディスコ・キング。数年後、ダンス・コーチやバーテンで稼ぎながら、第1志望はブロードウェイダンサーを目指しつつ、俳優やモデルなども次々とチャレンジ。ただし、ことごとく沈没中という状況。こうした目標の不徹底ぶりが、主役のキャラ設定上で何とも安っこく、逆に話に幅が出て楽しく感じてしまうのかも。
 しかも、前作ではかなりストイックだったのに、数年経って、すっかり肉食になったみたい。手当たり次第に次々と食いまくり、しかも相手から嫌われようが馬鹿にされようが、セフレ1号、セフレ2号みたいにダラダラと関係を続ける。こうした恋愛観の不純ぶりが、やはり主役のキャラ設定として何とも安っこく、逆に観客の安っこい性的願望を満たしてくれて楽しいみたい。
 展開も安っこい。無名の新人がいきなり主役ですかあ。まあ、現代のシンデレラ物語だよみたいな安っこいレッテルを貼りたくなるような展開。楽しいっちゃ、楽しいお話なんだけどね。

 とどめは、終盤のライブ。
 中身はメタメタ。ダンスよりカラダ――という出し物。男は筋肉と腕力、女は曲線美と股関節で勝負みたいな内容。笑えます。安っこ過ぎます。
 しかも、ライブ中に、当初の演出やリハーサルを無視しての振り。それが映画の中のライブの観客にうける。安っこいアドリブを楽しむコントみたい。なので、映画を観ている観客にもうけることになっちゃうのかな。

 ボサッと見ている分には楽しそうでしょ。
 なお、ここで「本場、ブロードウェイというのはなあ……」なんて蘊蓄披露を始めるのは、ただの田舎者だからね。

● カウンター
 こうした楽しさも、幕が引かれれば、後にな〜んにも残らない。むしろ数々の陳腐さに脱力してしまう。
 ついつい「いったい監督は誰だ?」と思ってしまうのだが、野太い声で「俺だ!」と答えるのは、何とシルヴェスター・スタローン。

 そこで、偏見かもしれないけど、いろんなことに合点がいくんだよね。
 あー、このお話はニューヨークのイタリア系の成り上がり物語なのね、とか。

 最大のポイントは、ライブのメタメタ感を納得しちゃうことだろう。
 スタローンはきっとボクシングの試合のようにダンスのライブを描きたかったのだ。
 ステージはリング。そこでは二つの個性がぶつかり合う。主役にとって形勢不利な展開が続く。残り時間わずか、あわやというところで、一発逆転のような踊りが決まる。観客は、総立ちで拍手喝さい。主役は「エイドリアーン」とは叫ばないけど、達成感に満ちた満点の表情。
 要するに、最後にカウンターが決まるダンス・ライブだな。

 面白そうでしょう――安っこいけど。

● 没
 実際のところ、感想を書くのも楽しいような辛いような、妙チクリンの映画。
 たまには妙なものを観たいという人にはお薦め。
 それ以外の方は、きっと、沈没。


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