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zoom RSS 映画の感想文 [1114] ナイスガイズ

<<   作成日時 : 2017/09/09 11:21   >>

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【ナイスガイズ!】
原題:The Nice Guys
製作国:米国
製作年:2016年
日本公開:2017年2月
監督:Shane Black(シェーン・ブラック)
出演:Russell Crowe(ラッセル・クロウ), Ryan Gosling(ライアン・ゴズリング), Angourie Rice(アンガーリー・ライス)

===== あらすじ(途中まで) =====
 1970年代のロサンゼルス。私立探偵のマーチは妻に逃げられて以来、酒に溺れるようになり、13歳の一人娘ホーリーと暮らしながら、浮気調査や人探しなどの稼ぎの安い仕事でしのいでいた。
 ある日、ヒーリーという男が家にやって来て、アメリアに付きまとうなと言うなり、マーチの腕をへし折ってしまった。ヒーリーは、暴力を厭わないような汚い仕事を請け負う始末屋で、アメリアからストーカーを追い払って欲しいと頼まれていたのだ。
 ところが依頼人だったアメリアの行方がわからなくなり、マーチとヒーリーは一緒に彼女を探すことになった。
 調べを進めるうち、アメリアの周囲では変死事件が続いていて、自動車業界の環境問題に関わる不正が絡んでいるらしいことが分かってきた。手掛かりを求めに行ったパーティーではとうとう殺人事件まで起こるが、二人はどうにかアメリアを見つけ、マーチの家へ連れ帰った。
 ようやく落ち着いたころ、マーチとヒーリーはアメリアの母の秘書に呼び出された。その隙にジョン・ボーイという殺し屋がマーチの家に迫っていた。家にいるのは、疲れて眠るアメリアと留守番のホーリーの二人だけだ。

===== 感想 =====

● ズッコケ・トリオ
 私立探偵マーチと始末屋ヒーリーのコンビが難事件を解決する。ついつい「バディ映画」とか「相棒もの」って言いたくなっちゃうけど、この映画、ちょっと違うみたい。娘のホーリーが重要な位置を占めていて、実際に捜索やアクションなどでも大活躍する。したがってコンビではなくトリオの探偵もの、それもオッサン二人と少女という組合せ。
 ここが一番の特徴だな。

 そして話の全体を通じて、少しずっこけ気味のレトロなコメディ・タッチ。さほど70年代にこだわってはいないのに、どこかノスタルジックなところがある。ここも大きな特徴だと思うよ。

● 難事件
 話はかなりごちゃごちゃしてる。
 70年代のポルノ産業の勃興と子供の性的早熟化という社会背景があって、米国の自動車産業の衰退と大気汚染などの環境問題、さらには司法の腐敗が見え隠れする。三人が取り組むのは、こうした柔らかいものから硬質なものまで、いくつもの社会問題を背景にした事件だ。
 ということで、社会的背景にあまりにいろいろな要素を入れ込み過ぎて、僕の頭は混乱気味。誰が怪しいかとか、死んだ人間を目撃したカラクリなども、早いうちから何となく解けてしまうのに、はっきり論理的な筋道が立てられず、すっきりしないまま「ああ、やっぱりね」みたいな結末を見ることになる。

 コメディ映画の題材としては、ちょっと難しすぎたんじゃないか。
 ただし、この映画は事件の推理にこだわるような中身ではなく、場面ごとの小ネタや主役たちのドタバタに付き合って、笑いながら一緒にはしゃぐような作品。事件の顛末そのものは無視しても、十分楽しめるけどね。

● 凸凹トリオ
 映画の冒頭、ソウル・ミュージックの大曲『パパ・ワズ・ア・ローリングストーン』のイントロが流れ、転がる石――ではなく寝転がったパパ、マーチの情けない独白から映画が始まる。
 右手には「一生幸福になれない男」という落書き。銃社会の米国で探偵をしているのに、射撃や格闘技はまるで駄目。頭は切れるけど、推理は2回に1回は大外れになるズッコケぶり。情報収集のために大きなパーティーに潜り込んでも、仕事をほったらかして、すぐに酒に飛びついちゃう。
 でも、どこか憎めないし、娘が危険になると一気に豹変して頼もしいパパになる。
 ライアン・ゴズリングが、ちょっとクサめに、でも味のある雰囲気を出してる。

 ヒーリーも始末屋というつまらない商売をしてる。親に頼まれて幼い娘に手を出した男を制裁したりとか、ストーカーを追い払ったりとか、仕事はそんなもん。ところがいざとなれば殺しも厭わず、冷酷で非情な面も隠し持ってる。
 演じるラッセル・クロウが相変らず太い。見事な中年太りだ。クレジット上の主役は彼ということになりそうだけど、ほとんどの場面で「ライアン・ゴズリングにお任せ」感があるな。

 注目は娘ホーリー。親が離婚したくらいで落ち込むこともなく、飲んだくれの父親の醜態を見ても呆れることもない。まだまだ子供なのに、大人びて、落ち着きがあって、事件に巻き込まれても平然としてる。かなり面白いキャラ。
 アンガーリー・ライスが、いまどきの少女のような感じで演ってたな。

● 良品
 ハードルを高くしなければ、そこそこ面白いと思うよ。


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