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zoom RSS 映画の感想文 [1139] スター・ウォーズ/最後のジェダイ

<<   作成日時 : 2018/02/07 15:01   >>

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【スター・ウォーズ/最後のジェダイ】
原題:Star Wars: The Last Jedi
製作国:米国
製作年:2017年
日本公開:2017年12月
監督:Rian Johnson(ライアン・ジョンソン)
出演:Mark Hamill(マーク・ハミル), Carrie Fisher(キャリー・フィッシャー), Adam Driver(アダム・ドライバー), Daisy Ridley(デイジー・リドリー)

===== あらすじ(途中まで) =====
 レイアが率いる共和国のレジスタンスは、ハックス将軍が指揮するファースト・オーダーの軍に攻撃されていた。Xウィングに乗ったポーとBB-8の活躍で敵の大型船を撃破することに成功するものの、レジスタンスは壊滅状態となり、ワープで撤退を始めた。しかし、どこへ逃げても、ファースト・オーダーの新型追跡装置によりすぐに位置を捕捉され、いずれ燃料切れで捕まることが必至の状況となった。
 これにとどめを刺すべく、ファースト・オーダーの最高指導者スノークは、カイロ・レンを派遣した。執拗な攻撃によりレジスタンスはレイアまでダメージを受け、昏睡状態になった彼女に代ってホルド提督が指揮を執ることになった。
 ところがホルドは逃走ばかりを指示する。その方針に不満を持ったポーは、旧知のフィンや整備兵のローズを誘い、敵船に潜入して追跡装置を破壊することを計画した。そのためには防護シールドを破ることが必要であり、その技術を持ったコードブレイカーを探しに、惑星カントニカへ向かった。そこで出会ったのはDJという謎めいた男で、厩舎で家畜番をしている子供たちにも助けられて惑星を脱出し、どうにかデストロイヤーに侵入することに成功した。しかし、すぐに発見されてしまう。
 そのころ、惑星オク=トーで、レイは伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーに会っていた。世捨て人のようになったルークは、もはやレジスタンスに戻ろうとはせず、レイをジェダイにするための修業もしようとはしなかった。

===== 感想 =====

● 劣勢と希望
 逃げる共和国のレジスタンス、追う帝国のファースト・オーダー。状況は共和国に圧倒的に不利な状況だ。でも、この映画には続きがあって、いずれ逆転してハッピーエンドになると信じ切っているので、今回はどこまで劣勢を描くかがお話の興味になる。

 結末をいえば、とことんジリ品になって話は終わる。
 両軍とも、トップが大変なめに会い、共和国側はリーダ代理、帝国側はリーダー交代となるけど、結果的には、どう見ても共和国側のほうが分(ぶ)が悪そう。
 戦力も、帝国側には怪しい男が仲間に加わり、共和国側は最強の味方を失う。
 数的なことを言えば、共和国側の生き残ったレジスタンスは小さな輸送船6隻分、昔の軍隊でいえば連隊程度の戦力もない。こんな戦力で銀河を支配しようとする軍と戦うのは無茶だ。

 でも、希望はある!
 残存兵は気力が充実してるし、若いジェダイが帰ってきたし、今はまだ声を潜めてるけど(通信で呼びかけてもレスポンスがないけど)辺境には多くの仲間がいそうだ。
 そして恐ろしい敵のカイロ・レンや、むかつく裏切り者も、まだまだ弱みがありそうで、どう転ぶかわかったものではない。
 さらに遠い先には、幼い子供が意思を継いでくれそうだし……。

 この映画、絶望的に劣勢な状況での希望を描きたいのかも。

● 不合理
 なんてことあるかい!
 このシリーズに、教訓のようなメッセージを期待するなど、もはやお門違いもいいところ。
 宇宙を舞台とした、科学的考証無視の、派手なドンパチを描くもの。
 とことんドンドンパチパチやりまくる。それだけ。

 なので、ネットではこの映画の不合理なところを指摘して貶(けな)す書き込みをよく見るけど、かなり間抜けだ。合理性無視のドンパチ映画に不合理が多いのは当り前で、それを指摘するのは有りとしても、貶すのってアホでしょ。
 この作品は、不合理を楽しむ映画なんだよ。

 なので、例えば、フォースの中身がどんどんインフレになってるのも、こうした話にありがちなことと割り切っちゃおう。鳥居明や冨樫義博の漫画とか『バイオハザード』シリーズなどでお馴染みだよね。
 フォースで宇宙遊泳に遠隔会話に遠隔戦闘。いいじゃない。
 あるあるこういうの――と、水戸黄門の印籠のように楽しむべし。

 ただし、シリーズ最初のころとは、ずいぶん趣(おもむき)が違ってきた。「こんなのスターウォーズじゃねえ!」と嘆く人がいるのも有りだと思うよ。

● 絵
 VFXなどの映像も、すっかり驚くことがなくなってしまった。
 むしろ、惑星カントニカの奇妙な生き物とか、アニメを見ているような気分になる場面が多かったな。VFXで全く新しいキャラを造形することについて、もう一度見直したほうがいいんじゃないか。

 このシリーズの目玉ともいうべきライトセーバーを使った戦いの様子も、アイデア不足を感じる。
 話の中盤でスノークの護衛たち(「エリート・プレトリアン・ガード」というそうだ)と戦うシーンがあるけど、多節棍みたいな武器(「ビラリ・エレクトロ=チェーン・ウィップ」というそうだ)を使ったりと、殺陣が中華風。ちょっと安易だ。

 一方、目新しいのは、レジスタンスが最後に逃げ込んだ惑星クレイトの様子。
 険しい岩山の間に白砂の荒れ地が広がっていて、砂の下は真っ赤な鉱石の地盤になっている。戦闘が始まって表面の白砂がはがれると、その箇所だけ、まるで大量の血を撒き散らしたように赤く見えるというもの。
 ロケ地はボリビアのウユニ塩原とのことで、赤い岩盤は映画のオリジナル。

● キャラ
 新しいジェダイとなるカイロ・レンとレイを演じるのはアダム・ドライバーとデイジー・リドリー。出演2作目になっても、まだ馴染んでない感じだし、ビジュアル的にも「ちょっと……」のまま。

 一番、役者らしい芝居をしていたのは、ハックス将軍役のドーナル・グリーソン。
 艦隊指揮の座をカイロ・レンに奪われ、ついには下僕のように服従させられる。心の奥に含むものがあるかのような表情が、かなり魅力的。
 この役者さん、この時期に『エクス・マキナ』、『ブルックリン』、『レヴェナント: 蘇えりし者』と大活躍。今後も注目だな。

 同じく『エクス・マキナ』に出ていたオスカー・アイザックがポーを演じてる。悪くはないけど、ビジュアルがむさ苦しいので、思い入れしにくいな。

 有名どころでは、DJ役に、何とベニチオ・デル・トロ。この役者を使うのであれば、ただのハッカーでは終わらないよなあ。

 そしてホルド提督役のローラ・ダーン。
 SF映画では『ジュラシック・パーク』(1993年)でお馴染みだけど、僕の場合は、どうしても『ブルーベルベット』(1986年)の泣き顔なんだよね。
 今回の映画では、『宇宙戦艦ヤマト』のサーシャがお婆さんになったような容姿で登場。オチは古代進の真似ですな。

 主役のルークとレイアはいつもどおり、マーク・ハミルとキャリー・フィッシャー。かなり老いていて、見ているほうがつらい。
 キャリー・フィッシャーは2016年12月に亡くなった。享年60。合掌。

● 続々
 映画の最後は、魔法使いのようなホウキを持った子供(テミリ・ブラッグという名前だそうだ。)が夜空を見上げているというもの。この子は、フィンとDJが出会った厩舎で、家畜番をしていた。どうも魔法ではなく、フォースの潜在的な持ち主らしく、次回作以降への因縁めいた存在だ。
 で、このシリーズ、当初の構想では9作の構成だったのに、さらに続くとのこと。
 ジジイの僕が生きてるうちに完結するのかいな?


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スター・ウォーズ・シリーズの感想
 ⇒ スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス (そのうち書きます)
 ⇒ スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 (そのうち書きます)
 ⇒ スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (そのうち書きます)
 ⇒ スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 (そのうち書きます)
 ⇒ スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 (そのうち書きます)
 ⇒ スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 (そのうち書きます)
 ⇒ スター・ウォーズ/フォースの覚醒
 ⇒ スター・ウォーズ/最後のジェダイ (今回の書き込みです)
 ⇒ スター・ウォーズ エピソード9 (2019年公開予定)

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