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zoom RSS 映画の感想文 [1140] チェイサー

<<   作成日時 : 2018/02/09 21:51   >>

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【チェイサー】
原題:Kidnap
製作国:米国
製作年:2017年
日本公開:2017年9月
監督:Luis Prieto(ルイス・プリエト)
出演:Halle Berry(ハル・ベリー)

===== あらすじ(途中まで) =====
 ウェイトレスのカーラは、一人で6歳の子供フランキーを育てていた。久しぶりに遊園地で遊んでいるとき、電話をしている隙に、フランキーが見知らぬ女性に車に引きずり込まれてしまった。気付いたカーラはあわてて自分の車で後を追うが、携帯電話を落としたために警察に連絡することができなかった。
 犯人の車はカーラをまこうとハイウェイを暴走するが、カーラも必死に車を走らせる。振り切れないと悟った犯人は、人気のない場所に車を止め、カーラを待ち伏せた。

===== 感想 =====

● 追跡者
 原題は「幼児誘拐」で邦題は「追跡者」。映画の主要な部分は車での追跡シーンなので、この邦題も有りだな。
 普通の女性が子供を誘拐されて豹変し、執拗な追跡者になる。犯人は車でふりきろうとしたり、子供を殺すと脅したり、金銭交渉をしたり、しまいには車をぶつけたりと、いろいろと策を講じてくるが、カーラはことごとく切り抜けていく。
 とても逞しい女性なのだ。

 通常はベタな言葉――母は強し――で締めくくるところだけど、この映画では、そんなベタは拒否。断固拒否。
 実は、この地域では子供の誘拐事件が多発していて、子供を誘拐された親が大勢いるのだが、カーラのように行動する母親はいなかった。
 この映画の世界では、一般論としての「母は強し」ではないのだ。

 ラスト近くにカーラ自らが言うとおり、犯人が「誘拐する相手を間違えた」ということ。
 主役カーラが、人並み外れて強い気持ちの持ち主の「追跡者」なのだ。

● 脚本が
 話としては、追跡シーンのアイデアとテンションが重要ということになる。
 ところが、この部分が良くない。追跡劇としてネタが平凡だし、ちっとも緊迫感が盛り上がらない。
 脚本が、おそろしく下手なのだ。

 中途半端なエピソードで場面をつなごうとする。
 個々の場面はテンポが悪い。
 個々の場面で無駄な会話が多い。
 そして何より気になったのが――登場人物の心情を説明する台詞が、とにかくクサイ。

 米国でも、これほどひどい脚本を書くライターがいるのかと、もうびっくりだ。

● ルイス・プリエト
 一方で、監督はなかなか良かったんじゃないか。
 フレームの切り方がうまいし、さりげなくクレーンを使ったり、手持ちにしたり。時間を引き延ばす小技のようなショットの配分も巧み。

 ルイス・プリエトというそうで、ほかの作品は観た記憶がないな。
 これほどひどい脚本でありながら、一気に最後まで見せてしまうのだから、相当の腕前だと思うよ。

● ハル・ベリー
 そして演技の見どころは、主役のハル・ベリーの必死の形相。それだけ。

 彼女もそろそろ50才くらいだと思うけど、さすがにビジュアル的に美しいとか、惹かれるというのは厳しい。とことん、顔芸で勝負という心意気だ。
 彼女はプロデュースの一角も兼ねていて、かなりの気合なのだろう。

● 並
 脚本はかなりひどく、怒りの「没」評価にしたいところ。
 無名監督の腕前と主役の気迫に押されて「並」ということで。


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