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zoom RSS ワールドカップ2018 ロシア大会 (その34) 日本vsセネガル 感想

<<   作成日時 : 2018/06/25 12:54   >>

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グループH
2018.06.24 20:00 (日本時間:24:00) エカテリンブルク・アリーナ
日本 2−2 セネガル
マネ(前11), ワゲ(後26)
乾(前34), 本田(後33)

● 布陣
 日本は、並びもメンバーも初戦と同じです。

      15 大迫
 14 乾  10 香川  8 原口
  17 長谷部  7 柴崎
5 長友 3 昌子 22 吉田 19 酒井宏樹
      1 川島

 セネガルは、4−1−4−1。アンカーはエンディアイエ(13)です。また、ディウフが抜けて、MFにエンディアイエ(17)が入りました。

          19 ニヤン
10 マネ 17 エンディアイエ 5 ゲイ  18 サール
        13 エンディアイエ
12 サバリ 3 クリバリ   6 サネ  22 ワゲ
        16 エンディアイエ

● 応用力
 日本は、前の試合と全くやり方を変えていません。そうなると、日本を徹底的に研究したであろうセネガルが、どういう策を講じ、それに対して日本がどう対処していくかが興味の中心になります。
 まさに、日本の選手たちの「応用力」が試される場となりました。
(内心、最大の興味は日本の勝敗。もちろん勝ってほしい。しかし、年寄りは冷静を装うものですので……。)

 セネガルは日本の中盤を警戒した布陣。長谷部と柴崎を潰し、攻撃では、縦の長いパスやサイドを変える斜めの長いパスで、両サイドの深い位置まで一気にボールを入れたあと、1対1、場合によっては1対2で数的不利でも、仕掛けてクロスというのを狙っているようでした。

 長谷部は最終ラインまで下がることで、圧力を回避します。つまり、日本が攻撃を組み立てる段階では、吉田と昌子の間に立ち、ここから全体をコントロールします。日本が押し込むと、カウンターのケアを第一に、やや下がった位置取りをし、こぼれ球を狙います。
 実際、前半15分に強烈なミドルシュートを放っていました。(乾のブロック(?)でゴールにはなりませんでしたが。)

 もう一人の柴崎は、微妙なポジショニングでエンディアイエ(17)やゲイを誘います。なかなかクレバーな位置取りだなと感じました。頭を使うことについて、応用力アリです。
 僕がさらに驚いたのは、柴崎の体の使い方です。
 セネガルの選手と競るときに簡単には当たり負けしません。まず、これが驚き。そして激しく来られたときには、体をくるりと反転させてかわしてしまうという場面もありました。まるで弁慶と牛若丸(たとえがジジイでスマン)。いつの間にか、これほど1対1が強くなっていたんですね。
 体の使い方も、応用力アリでした。

 守備では、サイドの深い位置で、なるべく二人一組で守るというのを心がけていました。左は長友と乾、右は酒井と原口です。戦術的にはOK。ただし、個の力の差で破られることが多く、何度もクロスを入れられてしまいました。
 ここは要反省。
 布陣として、右か左のどちらかは守備力を高めないとキツイ。乾と原口の併用は、ちょっと疑問です。ただし、これは事前に決める布陣の問題であって、ピッチ上の選手たちの問題ではありません。ここでは、選手たちの頑張りこそ賞賛すべきですね。

● 選手交代
 セネガルは、当初の狙いの長谷部と柴崎の潰しに失敗し、中盤の守備を厚くするため、後半からゲイをエンディアイエ(13)の右に置いた2ボランチに変更します。しかし、それでも中盤の守備は少しづつ崩壊していきました。後半20分にエンディアイエ(13)⇒クヤテ、後半36分にエンディアイエ(17)⇒ヌドイ、後半41分にニヤン⇒ディウフと交代します。

 日本は、後半27分に香川⇒本田、後半30分に原口⇒岡崎、後半42分に乾⇒宇佐美と交代します。
 岡崎投入後は、本田は右MF、岡崎は大迫の右のFWとなり、4−4−2の布陣。明らかに動きが鈍くなり、疲れの見えたセネガルから点を取ろうという布陣です。
 後述のとおり、これが2点目を生みます。
 西野のギャンブルは大成功。

 ところが宇佐美が大問題。
 ほとんど役に立ちません。一度だけ、30mほどドリブルしてファールで潰され、FKを取ったことくらい。そして攻撃以上に、守備のポジション取りの鈍さが心配になる出来でした。
 西野のギャンブル、ちょっと失敗。

 素朴に攻撃的選手を入れるなら武藤一択でした。
 あるいは、攻守兼用の策として、かつてザッケローニがやったように、長友を左のMFに上げ、左SBには守備の強い選手を入れるという手があったと思います。候補は、植田、槙野、中村、酒井高徳といった順かな。
 セネガルは長友の上がりを嫌がっていましたので、これでセネガルの右は完全に封じることができ、しかも長友が運動量でかき回し、クロスを入れることも期待できました。

● 得点経過
 先制点はセネガル。
 前半11分に、右を破られてワゲに大きなクロスを入れられます。ファーサイドで原口がバックヘッドで後へそらしたボールが、サバリの前へこぼれ、強烈なシュートを打たれます。川島は両手のパンチで防ごうとしますが、目の前に立っていたマネの体に当たってゴール。
 乾のワゲへの寄せが甘い、原口のバックヘッドが甘い(背後の状況がわからないなら、はっきり外へ出すべき。本人も中途半端な守備と反省していました)ですが、最大の問題は川島のパンチでしょう。
 意味不明です。パンチは横か上へ向けて行うものなのに、前へパンチしてます。完全なミス。しかも取れるボールではなかったかな。おそらくコロンビア戦でシュートを取ろうとして失敗したことがトラウマなのかもしれません。
 であれば、この試合に使うべきではありませんでした。

 日本は、34分に追いつきます。
 自陣の柴崎からの斜めの長いボールが長友に届き、ワントラップで二人のDFの間を抜けると、ボールが乾へ渡ります。乾は二歩ほど中へ持ち込んで、右足で巻くようなシュート。キーパーの手の下をすり抜けて、ゴールとなりました。
 柴崎の視野と判断とパスがすごい。長友のトラップがすごい。そして乾の得意な形でのシュートがすごい。
 とりわけ、セネガルのDF陣を翻弄する、長友と乾のコンビネーションが痛快でした。まさに「きりきり舞い」(たとえがジジイですまん)。

 ところが後半26分に、日本は再びリードを許します。
 左サイドを崩され、PA内の深い位置に入ったサバリがゴロのクロスを入れます。ゴール正面でニヤンが触り、最後は右から上がってきたワゲが角度のないコースを打ち抜きました。
 細かなところでは気になるポイントもありますが、そもそもセネガルの両SBによる得点なわけで、局地的な戦術だけでこれを防ぐのは、なかなか難しいかな。

 それ以降、セネガルの足が止まりだし、日本が完全に優位な状況となります。
 本田と岡崎の投入後、日本は再び追いつきます。
 自陣の昌子からのボールが岡崎を経由して大迫へ渡り、PA右手前からクロスが入ります。ゴール正面で飛び出たGKと岡崎が交錯し、ボールはファーサイドの乾のもとへ。乾はダイレクトで折り返し、再びGKと岡崎が絡み合う前を抜けたボールが、待ち構える本田のもとへやってきます。本田は落ち着いて左足で合わせました。
 実は一連の流れで最初に昌子がボールを持つのは、大迫と岡崎のGKのチェイシングによるもの。ゴール前でGKと一緒に2回も潰れる役をこなす岡崎、そして何故かそこにいて、何故かバウンドするボールを上に打ち上げず、何故か落ち着き払った本田。
 岡崎と本田の勝負強さというか、二人が持ってる「星」を感じるところでした。

● オフサイド・トラップ
 今日、一番笑えたのは、吉田の笑い顔。
 前半44分、セネガルのFKに対して、日本のオフサイド・トラップが見事に決まります。真横からの映像では、キックと同時に日本がラインを上げ、セネガルの選手が6人もオフサイド・ポジションに置き去りにされました。
 サッカーの教科書に使いたいような映像です。

 で、面白いのは、その直後の吉田の表情。
 自分の仕掛けた罠が見事に決まり、「決まったぜ、グェッ、ヘッヘッ」みたいな顔をしています。誰かを嵌めた悪戯っ子のような、いや悪巧みが決まった悪代官のような表情が、たまりません(たとえがジジイでスマン)。

 おそらくDFラインが一斉に上がる合図として、何か暗号のようなものがあったのではないかな?
 そういうものがあったのかどうか、あったとすればどんな言葉だったのか、それを言ったのは吉田かどうか、是非、取材してほしいところ。

● 展望
 いよいよ決勝トーナメントへ勝ち上がる可能性が出てきました。
 星勘定は、次のコロンビアとポーランドの試合を見てからにしましょう。

画像
「決まったぜ、グェッ、ヘッヘッ」 (と言ってるのかな?)

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 ⇒ その3 トーナメントの予想
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 ⇒ その7 ポルトガルvsスペイン
 ⇒ その8 フランスvsオーストラリア
 ⇒ その9 アルゼンチンvsアイスランド
 ⇒ その10 ペルーvsデンマーク
 ⇒ その11 クロアチアvsナイジェリア (ちょっと待ってね)
 ⇒ その12 コスタリカvsセルビア
 ⇒ その13 ドイツvsメキシコ
 ⇒ その14 ブラジルvsスイス
 ⇒ その15 スウェーデンvs韓国
 ⇒ その16 ベルギーvsパナマ (ちょっと待ってね)
 ⇒ その17 チュニジアvsイングランド (ちょっと待ってね)
 ⇒ その18 コロンビアvs日本
 ⇒ その19 ポーランドvsセネガル
 ⇒ その20 ロシアvsエジプト
 ⇒ その21 ポルトガルvsモロッコ
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 ⇒ その30 ベルギーvsチュニジア
 ⇒ その31 韓国vsメキシコ (ちょっと待ってね)
 ⇒ その32 ドイツvsスウェーデン
 ⇒ その33 イングランドvsパナマ
 ⇒ その34 日本vsセネガル (今回の書き込みです)

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