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zoom RSS ワールドカップ2018 ロシア大会 (その42) ナイジェリアvsアルゼンチン 感想

<<   作成日時 : 2018/06/27 14:44   >>

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グループD
2018.06.26 21:00 (日本時間:27:00) サンクトペテルブルク・スタジアム
ナイジェリア 1−2 アルゼンチン
モーゼス(後6)
メッシ(前14), ロホ(後41)

● 布陣
 ナイジェリアは、アンカーにヌディディを置き、いつもどおりの3−1−4−2を意図していたようです。しかし、後述のとおりアルゼンチンの対応により5バックの時間が長くなり、エテボがヌディディの横に並ぶことも多くなっていました。

     7 ムサ   14 イヘアナチョ
2 イドウ 8 エテボ 10 ミケル 11 モーゼス
       4 ヌディディ
 22 オメルオ 5 エコン 6 バログン
       23 ウゾホ

 アルゼンチンは4バックに変更。後述のとおりディマリアとペレスはサイドの高い位置を取ることが多く、またマスケラーノはバネガの右にいることもあって、4−4−2や4−2−4にも見えるような並びになっていることがありました。

      9 イグアイン   10 メッシ
  11 ディマリア   7 バネガ   15 ペレス
          14 マスケラーノ
3 タリアフィコ 16 ロホ  17 オタメンディ 2 メルカド
          12 アルマーニ

● 3バック問題
 何が何でも勝たなければならないアルゼンチンは、かなりナイジェリア対策を練ったようです。その答えは、さほど目新しいものではありません。相手の3バックの横のスペースを突くというもので、そのためにディマリアとペレスに、ライン際の高い場所で位置取りをさせます。ただし、これでは中盤の構成が薄くなってしまいます。
 そこで、
1 中盤の中央に守備力の高い選手を置き、
2 また、4バックにして中盤が自陣のサイドを守備する負担を減らし、
3 さらに両ウィング(ディマリアとペレス)の運動量に期待する
ということのようです。
 この策は見事にはまり、既述のとおり、ナイジェリアは5バック気味にならざるをえず、いわゆる旧式の3バックに退化してしまいました。
 ただし、この策は、どのチームでもできることではありません。ディマリアのように個でサイドを抜く能力と人並み外れた運動量を持ち、マスケラーノのように抜群の守備力を持ち、そしてタリアフィコやメルカドのように簡単には1対1で負けないサイドバックがいることが必要です。そして、相手の3-4のラインに対し容易にサイドにボールと人が入り込んでポイントを作る能力があること、これが絶対条件です。

 結局、3−1−4−2は、個の能力が相対的に高く、かつサイド攻撃の得意な相手には通用しないことがあるというのが結論です。
 あるいは、並びの人数などにとらわれず、相手チームと個の能力の長所短所を把握し、自分たちの個との相対比較のうえで、最適な布陣を考える――要するに、相手によって布陣を変えて優位性を得る――これが、戦術的に強いチームの条件ということですね。

● 前半
 実戦では、アルゼンチンが押す展開となりました。ナイジェリアは、両サイドが低く、相手が守備力の高い4バックであるためにサイドに縦の速いボールが入らず、攻撃の糸口がつかめません。

 ただし、メッシの先制点は、彼の天才的な能力によるもの。
 14分、センターサークル付近のバネガから斜めに長いパスが通り、走り込んだメッシが左腿でトラップし、同じ足のタッチでボールを下におろし、右足でファーサイドのネットへシュートを打ち込みました。
 特筆すべきは2タッチめ。左足の甲でのボールコントロールです。いわば全速力で走りながら柔らかいタッチのリフティングをやっているようなもの。こんなことできる人、いません。何度生まれ変わっても、無理。
 例のムサのシュートの上をいってます。

 これに度肝を抜かれたのか、ナイジェリアは、しだいに集中力ややる気を欠いたプレーが目立つようになりました。
 一方、アルゼンチンも勝ちを意識してか、慎重な対応を進めます。
 さほど盛り上がりのないまま前半終了。

● 後半
 後半の立ち上がり、同点になります。
 ナイジェリアの左CKで、マスケラーノがバログンを倒してPK。モーゼスが決めました。

 これ以降、ナイジェリアは時間をかけ、5バック気味の引きこもりを見せ始めます。おそらく引き分け狙いなのでしょう。
 ところが、しばらくの間は、これがうまくいきます。
 アルゼンチンは、メッシがいつものように散歩を始め、位置も下がり気味になり、たまにボールに触っても精度が低く、役に立たなくなります。
 アルゼンチンのペースにはならず、互角のまま終盤へ。

 35分、タリアフィコを下げてアグエロが入りました。3バックで3トップという狙いのようです。守備など捨てて総攻撃――というメッセージなわけで、サンパオリ監督、捨て身のギャンブルですね。
 今度は、この策が実りました。
 41分、押し込んだ状況からメルカドがクロスを入れ、これをゴール正面でロホがボレー。豪快に決まりました。
 ロホはセンターバック。センターバックがこんな場所にいたというのが、監督のギャンブルがもたらした結末でした。

● 展望
 この組は、1位クロアチア、2位アルゼンチン。アルゼンチンの次の相手はフランスです。
 厳しそう。

● 本日のコメディー
 後半40分。アルゼンチンがPKをとってもらえず、10分くらい前から顔面流血していたマスケラーノが審判に詰め寄る場面。
 しつこく、しつこく、審判の後を追いかける様子が、まるでゾンビ映画みたい。
 アルゼンチンが勝ち越すのは、この1分後なので、マスケラーノはもう必死。これを最初に見たときは、僕もテンションマックスで、笑えませんでした。
 でも、試合が終わってから見直すと、爆笑ものです。

画像
ゾンビのマスケラーノが審判を襲ってる――のではないよ
「PKだろ! かじるぞ、このー」 (って言ってるのかな?)

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