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zoom RSS ワールドカップ2018 ロシア大会 (その44) 韓国vsドイツ 感想

<<   作成日時 : 2018/06/28 20:57   >>

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グループF
2018.06.27 17:00 (日本時間:23:00) カザン・アリーナ
韓国 2−0 ドイツ
キム(19)(後47), ソン(後51)

● 布陣
 韓国は4−4−2。ただし、クは下がって第2列の穴を埋める場面が多いようでした。

     7 ソン   13 ク
18 ムン 15 チョン 20 チャン 17 イ
14 ホン 19 キム  5 ユン   2 イ
        3 チョ

 ドイツは4−2−3−1。

         9 ベルナー
   1 ロイス  10 エジル  14 ゴレツカ
      8 クロース   6 ケディラ
3 ヘクトール 15 ズーレ 5 フンメルス 18 キミッヒ
          1 ノイアー

● 韓国の特徴
 ドイツが負けました。
 何故、ドイツは負けたのか、それを考えながらの観戦ですが、ここで細かいことをくどくど書いても結果論のように見えるだけ。おおまかなことだけを書くことにします。
 一般には、ドイツのセンターフォワードの人材不足が云われますが、これは一朝一夕に改善される話ではありません。ここでは、この試合でどうすれば良かったかという点に着目することにします。

 韓国は、ゴール前を厚くして守りに徹し、チャンスがあればカウンターを仕掛けるという狙いです。この試合で前に人数をかけたのは、試合開始直後の5分間と、試合終了直前の5分間だけです。おそらくこれが事前のゲーム・プランだったと思われますが、見事に実ることとなりました。

 布陣として重要なのは、文字どおり「ゴール前だけが厚い」ことです。
 つまり、サイドやDFラインの手前の守備はものすごく手薄で、ドイツはここで時間とスペースに余裕を持つことができ、ピンポイントに狙いすました正確なクロスを入れることが、いくらでも可能でした。

 韓国の選手は、高速で仕掛けるとき以外は、一対一が下手です。
 実は、一時期、韓国は大型選手ばかりそろえる時代があったのですが、足元の技術がおそろしく下手でした(特にキックは日本の高校生レベルでした)。最近は身長よりはスピード重視に切り変わり、高速ドリブラーが増えているようですが、遅攻になると抜く技術がありません。そして、スピード重視の最大の弊害は、高さがさほど強くなくなったことです。

 こうした点を踏まえれば、韓国が引きこもりをした時には、
1 その周囲でボールを回し、
2 隙を見てクロスをポン、
3 高さでドン、
4 こぼれをズドン
 というのが有効と思われます。
 いわゆる「パチンコ・サッカー」で、これってこれまでずっと韓国が得意とする攻撃ですが、実は現在のドイツと伝統的な韓国は似たものどうしなのです。勝負に対する執着心なども似てますし。(*1)

 ところがドイツは、コンビネーションやショートパスを使って、混雑したゴール前に入り込もうとします。ドイツはさほど器用ではありませんので、スペインのバチモンのような事をしても、うまくいくわけがない。
 ドイツは、シュートの機会も少なめとなりました。

● 展開
 ドイツがスペインの真似をして、見せ場もなくどんどん時間が浪費され、前半終了。
 後半に入ると、他会場の同組の試合で、スウェーデンがリードしてるという情報が入ったらしく、ドイツは勝つことが必須になります。そのせいか、前へ前へと急ぐようになり、逆に韓国にカウンターをくらう回数も増えていきます。
 中盤は間延びし、ボールは両陣を行き来するようになりました。こういう展開も「パチンコ・サッカー」と呼ぶことがありますね。
 どうにも低レベル。

 それでも、自力に勝るドイツが優勢なことは変わらず、しかし得点は入らずで、ジリジリとする状況のままロスタイムに入りました。

● 得点
 韓国の1点めは、左CKから。
 オフサイド・ポジションにいたキム(19)が、ドイツのミスで転がってきたボールを蹴り込みます。
 実は、このCKの前後は奇妙な時間でした。韓国の選手が負傷で倒れ、その治療を待って3分近くも時間を浪費しているのです。
 ルール上、GK以外の選手の治療では、ゲームを止める必要はありません。そしてドイツは得点を挙げるために1秒でも惜しい状況でした。なのに誰も審判にゲーム再開を急がせることもなく、多くの選手がのんびり水を飲んでます。あと数分程度、水なしでも頑張れるはずだし、とにかく時間が惜しい状況なのに。
 この、気の緩み。これまでのドイツなら考えられないことでした。このチームは精神的に柔(やわ)なチームだと証明された「ご休憩タイム」でした。
 そして再開されたプレーのCKでは、完璧に集中力の切れた守備をして、意味不明のバックパスをするわ、フリーの相手選手を作るわと、負けて当然の大失態。

 2点目は、本日のコメディ。
 コメディアンはノイアー。GKが高い位置でプレーしてボールを奪われ、そのまま得点されるというもの。1990年のロジェ・ミラーにやられたイギータを思い出させてくれる、珍プレーです。
 なお、ノイアーはその後のCKの「攻撃」に参加するなど、必死でした。

● 罰
 レーブは真面目に韓国を研究したのかな?
 いくら汚くて下手なチームとはいえ、スペインもどきのやり方で勝てると思ったなら、あまりに舐めすぎです。
 終了直前、両チームのGKがCKのボールを競り合う姿――サッカーを舐めたドイツへの罰ですね。
 かわいそうだけど、この姿は笑うのが正しい。

(*1) ドイツと韓国の大きな違いは、技術と体格の差。そして、フェアな精神。
 ちなみにこの試合のイエローはドイツ0、韓国4です。
 ついでに、本日のコメディその2は、ソンのイエロー。
 いまどき、イエローくらうほどのシミュレーションって珍しい。
 花の応援団風に「役者屋のー」と笑われるだけですよ。

画像
Tシャツのクローゼとボアテング
「俺たちがいれば」 (って思ってるのかな?)

画像
ボールを競り合う二人のゴールキーパー
W杯では稀に見る風景

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