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zoom RSS ワールドカップ2018 ロシア大会 (その48) 日本vsポーランド 感想

<<   作成日時 : 2018/06/29 02:07   >>

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グループH
2018.06.28 17:00 (日本時間:23:00) ヴォルゴグラード・アリーナ
日本 0−1 ポーランド
ベドナレク(後14)

 日本は決勝トーナメント進出。
 その喜びが覚めてから、この感想を書くことにしました。
 なので、かなりクールです。(祝杯の二日酔と寝不足で頭がグルグルしてますし……)

● 布陣
 日本は4−4−2。最近、見ることの少なかった並びです。
 前の試合と比べ、昌子、長谷部、乾、香川、原口、大迫に代わり、槙野、宇佐美、山口、酒井高徳(21)、岡崎、武藤の6人を初先発させました。
 僕は、乾(又は宇佐美)と原口を両サイドで共存させるのは危険で、どちかかのサイドは守備力を高くすべきと考えていましたが、西野も同じようなことを考えたのでしょうか? それにしても、ダブル酒井を縦に並べるというのは驚きでした。

    9 岡崎  13 武藤
11 宇佐美        21 酒井高徳
    16 山口  7 柴崎
5 長友 20 槙野 22 吉田 19 酒井宏樹
       1 川島

 ポーランドは4−2−3ー1。ただし、両サイドバックが異常に高い位置を取るので、2バック状態といえるような場面も多々ありました。

             9 レバンドフスキ
   21 クルザワ    19 ジエリンスキ   11 グロシツキ
         6 ゴラルスキ   10 クリホビアク
3 イエンジェイチク 5 ベドナレク 15 グリク 18 ベレシニスキ
            22 ファビアンスキ

● 前半
 スタメン発表で日本のダブル酒井に驚きましたが、キックオフではポーランドの両サイドに驚きました。キックオフ直前、ハーフウェイラインの両サイドにそれぞれ2人の選手がいて、キックオフと同時に前へ猛ダッシュしそうな態勢だったからです。
 日本のサイドを狙ってるのは明白です。これまで、日本はサイドを長友−乾、酒井(19)−原口というコンビで2対1の数的優位を作ることで守ってきましたが、それなら攻撃側も人数をかけて2対2の状況にしてしまえということでしょう。それによって得点できなくても、日本のSBの攻撃参加が減れば効果は十分という計算です。
 ナバウカの真意を誰か取材してくれないかな?

 実際、日本がサイドを破られて決定機を作られるということはほとんどなかったのですが、サイドからの攻撃は激減しました。ダブル酒井という、本職がSBを二人縦に並べても、長友のようなタイプでもない限り、似た者同士で長所が重なり「1+1が2にならない」ことになりました。サイドは破られないものの、後述のとおり、ダブル酒井の併用が原因となって、日本は失点します。
 今回のメンバーの場合、セットプレーの守備なども踏まえ、酒井(19)と植田を並べるほうが、まだ良かったような気がします。

 左サイドは別の意味で深刻でした。
 宇佐美が予想通り(?)役に立ちません。深い位置の攻撃参加は2〜3回程度でしょうか。中盤でサイドに張っていることが多いのですが、ボールをもらってもライン際を縦にえぐることはせず、5mほどドリブルしてバック・パス。中に切れ込もうとしても、トップ下の香川ではなくトップの岡崎がサポート役なので、少し距離が遠く、「一人じゃ打開できないし〜〜」みたいなことで、バックパス。これなら、ポーランドはサイドの守備を手薄にしても安心なわけだ。
 最大の問題は、長友が上がるスペースを消したこと。
 次に大きな問題は、長友の守備の負担を増やしたこと。
 ポーランドがこちらサイドを徹底的に攻めるということをしなかったので、なんとかしのぐことになりました。

 ツートップも出来栄えがやや疑問。
 岡崎はどこか体調不良でキレがないように見えましたが、後半になって足を痛めていたことが分かります。
 武藤はボールが足に付かず、トラップなど高校サッカーの一回戦敗退レベル。もう少し出来るはずで、緊張してたのかな? こういうときは、早い時間にシュートを1〜2本打つのが良薬なのですが、前半はシュートがあったっけ? (*2)

 実は、先ほど述べたとおり、ポーランドは攻撃では2バック状態。両翼に広大なスペースがあります。
 「もしも岡崎ではなく浅野がいれば……」そう思った日本ファンは多いはず。ファンは勝手な願望を抱くものですから。

 日本はパスを回して攻め上がろうとし、ポーランドはサイドをえぐって攻めようとしますが、どちらもトップにいいボールが入ることは稀で、中盤での消耗戦のような様相で前半終了。

● 後半
 やはり岡崎は足が痛んでいたらしい。2分に大迫と交代します。100%の力が出せないなら、もっと早い時間に交代すべきでした。

 しばらくして日本は失点します。
 ポーランド優位な時間が続き、(日本から見て)左から右へとサイドチェンジされ、山口がクルザワに「右」を抜かれそうになって手で止めてしまいます。このとき、柴崎との位置関係はポジチョンチェンジした形になっていました。また、局地的には、3対2の状況で数的不利は無く、クルザイが進もうとした先にはダブル酒井が待ち構えていました。
 ここで「左」つまり中側へ抜かれるならともかく、「右」つまり外へ向かう動きをファールで止める必要などまったくありません。付いていって粘り強く守備するのがベスト。まったく不要なファールでした。最近の山口の守備の不安定さが出た場面ですが、今回のメンバーでは致し方のないところ。

 フリーキックは、ゴール正面でベドナレクにダイレクトボレーを決められます。
 ここで、観戦していて困った問題が起こります。
 ベドナレクのマーカーは誰?
 最初は酒井(21)が付いていて、キック直前に酒井(19)にスイッチしたように見えますが、よくわかりません。おそらく、マークの確認に失敗したのではないかな。まさか、声をかけあうときに「酒井、5番!」と言われ(こうしたマークでは、相手の背番号を使うことが多い)、5番すなわちベドナレクのマークはどっちの酒井か混乱した――なんてことはないですよね?
 こういうのも、誰か取材してくれないかな。

 20分、宇佐美を乾に変えますが、選手間の距離が長くなっているせいか、攻撃する選手どうしのサポートも薄く、さほど左サイドは活性化しません。
 ポーランドもさほど守備的になることもなく、一進一退の状況。

 この時間帯で特筆すべきことは、槙野の守備。21分にPA手前でFKを取られ、イエローをもらいます。危険な場所でのファール――彼のデフォルトですね。しかも、今回はイエローの数が大事な局面でしたので、まじ、やばい選手でした。
 さらに36分には、あわやOG。 2度もやばい選手でした。

 30分を過ぎたころ、別会場でコロンビアがセネガルから得点したという情報が入ります。得点も警告も、すべてがこのままの状況で両方の試合が終われば日本が2位となります。
 攻めるか、ゲームを止めるか――難しい選択です。
 西野の決断はゲームを止めるというものでした。

 37分、武藤を長谷部に代え、攻めないという方針を徹底させます。長谷部が、チーム全体に「無理に攻めるな、ファールをするな」という指示を徹底しているらしい様子がありましたし、とくに乾に自重するように遠くから指示していたみたいですね。布陣は、長谷部をアンカーにした4−1−4−1になります。(*1)
 ポーランドも、このまま終わって1勝という土産を持って国へ帰りたいし、足も止まってきたしで、双方が攻撃しないのはウェルカムです。
 日本が後方でボールを回すだけという時間が続くことになりました。

 こういう状況を「ゲームが止まる」と呼ぶことがあります。勝ちを目指すというゲーム本来の動きをしないということで、ワールドカップの第3戦で稀に見られる現象です。双方に攻撃の意思がないことがポイントで、相手が戦いたいのに6−4の並びで引きこもったポルトガル戦のイランの戦術とは違います。
 有名な例は、「ヒホンの恥」といわれるものです。1982年のスペイン大会、やらかしたのは西ドイツとオーストリア。両チームの「忖度」に泣いたのは、やはりアフリカのチーム、アルジェリアでした。

 ブーイングものですが、ワールドカップとはそういうもの。日本もこういう戦いをする時代が来たのかと、ジジイの僕はちょっと感激。
 日本ばかりが非難されてますが、ポーランドもみんなお地蔵さんになってましたよ。現実(ポーランドの姿)を良く見て!
 日本だけ非難するのは、差別です。

 止まったゲームが10分弱も続き、ゲームセット。
 日本、決勝トーナメント進出となりました。

 またまた西野のギャンブル大成功。
 西野の運の強さは驚愕ものです。いずれ埼玉に西野神社でも作れば、女性とギャンブラーのパワースポット間違いなしですね。

● 展望
 次はベルギー。
 練習試合ではいい戦いをしていましたが、今度はどうかな?
 最大の興味は、西野の3バック攻略法ですね。どんなアイデアがあるのか、どんなギャンブルを打つのか。
 そして、日本も3バック(実質、5バック)を採るかどうか。
 誰か、取材してくれないかな。

画像
「無理に攻めるな。絶対、ファールをするな」 (って言ってるのかな?)


(*1) こういう並び。

      15 大迫
14 乾  16 山口 7 柴崎 21 酒井高徳
      17 長谷部
5 長友 20 槙野 22 吉田 19 酒井宏樹
       1 川島

(*2) 前半の13分に右足シュートを打ってました。気がつかなくてスマン。 (2018.06.30補)

 ⇒ その1 始まるよー!
 ⇒ その2 グループリーグの予想
 ⇒ その3 トーナメントの予想
 ⇒ その4 ロシアvsサウジアラビア
 ⇒ その5 エジプトvsウルグアイ
 ⇒ その6 モロッコvsイラン
 ⇒ その7 ポルトガルvsスペイン
 ⇒ その8 フランスvsオーストラリア
 ⇒ その9 アルゼンチンvsアイスランド
 ⇒ その10 ペルーvsデンマーク
 ⇒ その11 クロアチアvsナイジェリア (ちょっと待ってね)
 ⇒ その12 コスタリカvsセルビア
 ⇒ その13 ドイツvsメキシコ
 ⇒ その14 ブラジルvsスイス
 ⇒ その15 スウェーデンvs韓国
 ⇒ その16 ベルギーvsパナマ (ちょっと待ってね)
 ⇒ その17 チュニジアvsイングランド (ちょっと待ってね)
 ⇒ その18 コロンビアvs日本
 ⇒ その19 ポーランドvsセネガル
 ⇒ その20 ロシアvsエジプト
 ⇒ その21 ポルトガルvsモロッコ
 ⇒ その22 ウルグアイvsサウジアラビア
 ⇒ その23 イランvsスペイン
 ⇒ その24 デンマークvsオーストラリア
 ⇒ その25 フランスvsペルー
 ⇒ その26 アルゼンチンvsクロアチア
 ⇒ その27 ブラジルvsコスタリカ
 ⇒ その28 ナイジェリアvsアイスランド
 ⇒ その29 セルビアvsスイス
 ⇒ その30 ベルギーvsチュニジア
 ⇒ その31 韓国vsメキシコ (ちょっと待ってね)
 ⇒ その32 ドイツvsスウェーデン
 ⇒ その33 イングランドvsパナマ
 ⇒ その34 日本vsセネガル
 ⇒ その35 ポーランドvsコロンビア
 ⇒ その36 ウルグアイvsロシア (ちょっと待ってね)
 ⇒ その37 サウジアラビアvsエジプト (ちょっと待ってね)
 ⇒ その38 イランvsポルトガル
 ⇒ その39 スペインvsモロッコ (ちょっと待ってね)
 ⇒ その40 デンマークvsフランス (ちょっと待ってね)
 ⇒ その41 オーストラリアvsペルー (ちょっと待ってね)
 ⇒ その42 ナイジェリアvsアルゼンチン
 ⇒ その43 アイスランドvsクロアチア (ちょっと待ってね)
 ⇒ その44 韓国vsドイツ
 ⇒ その45 メキシコvsスウェーデン (ちょっと待ってね)
 ⇒ その46 セルビアvsブラジル (ちょっと待ってね)
 ⇒ その47 スイスvsコスタリカ (ちょっと待ってね)
 ⇒ その48 日本vsポーランド (今回の書き込みです)

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