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zoom RSS ワールドカップ2018 ロシア大会 (その62) ベルギーvsブラジル 感想

<<   作成日時 : 2018/07/08 02:05   >>

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準々決勝
2018.07.06 21:00 (日本時間:27:00)
ベルギー 2−1 ブラジル
OG(前13), デブルイネ(前31)
レナトアウグスト(後31)

● 布陣
 ベルギーは、日本戦と同じ3−4−3。ただし、トップの3人の並びが左からアザール、デブルイネ、ルカクとなっていて、サイドの攻撃を意識しているようです。恐らくブラジルのサイドの上がりを極力牽制する狙いと思われます。
 また、メルテンスとカラスコに代えてフェライニとシャドリが入りました。

   10 アザール   7 デブルイネ   9 ルカク
22 シャドリ  6 ウィツェル  8 フェライニ   15 ムニエ
  5 フェルトンゲン 4 コンパニー 2 アルデルウェイレルト
            1 クルトワ

 ブラジルもこれまでと同じ並び。
 出場停止のカゼミーロに代わってフェルナンジーニョが1ボランチです。またマルセロが復帰しました。

10 ネイマール   9 ジェズス    19 ウィリアン
   11 コウチーニョ   15パウリーニョ
       17 フェルナンジーニョ
12 マルセロ 3 ミランダ 2 チアゴシウバ 22 ファグネル
          1 アリソン

● 前半
 ベルギーは最初は3バックでスタートしましたが、しばらくして4バックに切り替えたようです。
 右サイドのムニエを右SBに下げ、主にネイマール対策にあてます。というより、元々、ネイマールはムニエが受け持つ予定で、ネイマールが想定していたほどは中盤に下がらずに左上で張っていることが多いため、ベルギーもやり方を変えたということのようです。
 ここは重要で、ポイントは二つ。
 一つは、ベルギーは、3バックから5バックにはしなかったということです。戦術的に融通の利かないチームの場合、こうしたケースでは左右対称を意識して3バックから5バックになってしまうのですが、ベルギーは元々の3バックの3選手が少しずつ左にスライドしたポジションをデフォルトとすることが実に滑らかで、何の違和感もなく4バックに移行しています。戦術理解、適応力の高さがすごい。
 二つ目は、ネイマールがさぼり気味ということ。もう少し中盤で仕事しないと、ブラジルは苦しい。とくに、コウチーニョの活動範囲が限定されぎみな感じかしました。

 予想より早い時間にベルギーに得点が入ります。
 13分、左CKで、ニアにコンパニーが飛び込み、その動きに幻惑されたのか、あるいはコンパニーの体にボールがこすって微妙にコースが変わったのか、どちらか映像ではよくわかりませんが、フェルナンジーニョがボールを肩に当ててオウンゴールをしてしまいました。
 このときのブラジルの守備は、マン・ツー・マンで、ニア・ポスト近くに2人を縦に置く(ストーン)というものでした。これまでのゾーン・ディフェンスをやめたのですが、ストーンの二人がうまく機能しない失点なわけで、この形が不慣れだったのかもしれません。大会の最初からマン・ツー・マン&ストーンにしておけばよかったのにと、ちょっと悔やまれます。

 崩されたわけではなく、事故のような失点ということもあり、ブラジルにあわてる様子はありません。それまでと同じようなペースで試合が進みます。
 しかし、ベルギーに追加点が入ってしまいました。
 31分、ブラジルのCKからのカウンター。ルカクが自陣の中ほどでボールを拾い、重戦車のようなドリブルで持ち上がって、右のデブルイネへパス。デブルイネは2タッチしてから豪快なミドルシュートを打ちました。
 詳しく書くと、右足のインフロントで少し足首をひねってカット気味に蹴っています。無回転のボールは微かに(かすかに)右に曲がり、そのあと微かに浮き上がりながら微かに左に曲がっるブレ球となってファーサイドのネットに突き刺さりました。
 その弾道の美しいこと!
 ブレ球は珍しくありませんが、伸びるようにホップするところが魅力。
 これもベストゴールの一つですね。

 前半の核となる選手の出来栄えは次のような印象でした。
 アザールは、スピードと緩急のメリハリが魅力。ドリブルしながらのターンがものすごくうまい。絶好調です。
 デブルイネは、キックが絶好調。妙に曲がって落差の大きいクセ球が楽しい。
 一方、ネイマールはボールを持ってもサポートがなくて孤立することが多く、1対1ではパリ・サンジェルマンの同僚ムニエに負けてばかりだし、マルセロとのコンビネーションも噛み合いません。

● 後半
 ブラジルはウィリアンに変えてフィルミーノを入れ、全体の布陣も4−4−2に変えました。

         10 ネイマール 20 フィルミーノ
11 コウチーニョ 17 フェルナン 15パウリーニョ 9 ジェズス
          ジーニョ
12 マルセロ   3 ミランダ   2 チアゴシウバ 22 ファグネル
            1 アリソン

 ブラジルの攻撃をベルギーがしのぐという時間帯が続くことになります。
 このときのベルギーの守備は興味深い。
 記述のとおり、4−3−3の並びになっていたのですが、中盤のシャドリ、ウィツェル、フェライニの三人が常に横に並んで壁を作ります。正に「中盤のフラットスリー」。ただしトルシエの日本のものとは異なり中盤ですし、効果がまるで異なります。
 三人の壁が4人のDFラインの前で左右にスライドし、そこが第一次防御線のように完全に縦のボールをブロックします。DFラインとの隙間は狭くて、アンカーを置く必要もありません。これによりドリブルとスルーパスによる中央突破を完全に遮断し、ハイボールやサイドからのクロスは、DFラインの高さで跳ね返すというやり方です。
 いわゆるサイドを薄くしてでも中央を厚くするという守備のやり方の一つの究極かも知れません。
 もしもこの形が、日本戦での乾による失点の反省から生まれたのだとすれば、日本も世界のサッカーの戦術の進歩にほんの少し貢献したということになるのですが、さて、どうなんだ?

 試合は、31分にブラジルが1点を返します。
 ベルギーの4−3の壁の左端手前でコウチーニョがクロスを入れます。山なりのボールをコンパニーの背後に回り込んだレナトアウグストがヘッドで決めました。
 注目はコウチーニョのパス。右足のトウでチップ気味に蹴っていて、振りが小さく、蹴るタイミングが分かりずらいキックでした。
 いかにも南米風。

 しかしブラジルの反撃は続きません。負傷明けのマルセロの疲労の色も濃く、終盤、盛り上がることもなく息切れ。
 ブラジルはトーナメント敗退となりました。

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 ⇒ その62 ベルギーvsブラジル (今回の書き込みです)

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