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zoom RSS ワールドカップ2018 ロシア大会 (その58) ベルギーvs日本 感想

<<   作成日時 : 2018/07/03 19:43   >>

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ラウンド16
2018.07.02 21:00 (日本時間:27:00) ロストフ・アリーナ(ロストフ・ナ・ドヌ)
ベルギー 3−2 日本
ベルトンゲン(後24), フェライニ(後29), シャドリ(後49)
原口(後3), 乾(後7)

● 布陣
 ベルギーはいつもどおりの3−4−3。CBがボヤタからコンパニーに代わったほかは、第1戦と同じです。

            9 ルカク
      10 アザール     14 メルテンス
11 カラスコ  6 ウィツェル  7 デブルイネ  15 ムニエ
  5 フェルトンゲン 4 コンパニー 2 アルデルウェイレルト
            1 クルトワ

 日本は第1戦、第2戦と同じ並び、同じメンバーです。

      15 大迫
 14 乾  10 香川  8 原口
  17 長谷部  7 柴崎
5 長友 3 昌子 22 吉田 19 酒井宏樹
      1 川島

● 前半
 試合が始まる前は、FIFAランクやグループリーグの成績から、ベルギーと日本の力の差は大きそうということで、日本が守ってカウンターの戦い方をするのではないかという予想が多かったと思います。
 ところが日本は引きこもりの戦術を取りません。最終ラインはハーフウェイラインの10mほど後で、非常に高い位置に設定します。その背後には広大なスペースがありますが、そこを使われないよう、前後をコンパクトにして前から圧力をかけ続けるというやり方です。
 これにはベルギーも意表を突かれたらしく、開始当初はとまどった様子が見て取れました。
 また、日本はベルギーの選手一人一人のプレースタイルを徹底的に頭に叩き込んだらしく、寄せるときには利き足側を切る(相手の利き足に少し寄せた位置に自分の体を置く。相手に正対している場合が多いので、相手の利き足を自分の両足で挟むような形になる時があります。半身で構えるのが基本のワン・サイド・カットとは少し違う感じです)ようにしていましたので、ますますベルギーの選手は思うようなプレーができないようでした。
 それでも、ベルギーは時間とともに慣れてきて、少しずつ日本を押し込むようになっていきます。

 日本は左サイドから何度か好機を作っていました。長友と乾が絶好調です。
 一方、柴崎はやや不調。キックは不正確ですし、あたりも弱い。この理由は、どうやらマッチアップするアザールの守備に神経を使いすぎていたからのようです。後半はポジションチェンジにより、いつもの調子を取り戻します。
 香川は、体は動いていますが、ボールを持った時のファースト・チョイスがいつも外。サイドへのパスやサイドへのドリブルを意識していることが多く、どうも相手に脅威を与えることができません。判断が偏っていました。
 また、原口も判断が遅い。よく走るのであまり目立ちませんが、相変わらず動き出すタイミングやポジションの取り方が、攻守にわたり微妙です。

 ベルギーのポゼッションがやや上回る状況で前半が終了しました。

● 後半 舐めるんじゃねえよ
 後半、日本は柴崎と長谷部の左右の位置を逆にしました。これによりアザールの守備は長谷部が受け持つことになり、柴崎の守備負担が激減します。柴崎は生き生きと動き初め、効果的なパスを出すようになりました。

 3分、日本に先制点が入ります。
 自陣で乾がベルギーのパスをカットし、ボールを柴崎へ預けます。柴崎はフェルトンゲンとコンパニーの間に見事なスルーパスを通し、湾曲するコースで大外から裏へ走りこんだ原口が、ワントラップしてから右足シュート。ボールは逆サイドのネットに突き刺さりました。
 このときの原口は、乾がパスカットしたタイミングで走り始めていて、判断が的確でした。

 日本にリードされ、ベルギーは少し動揺したようです。ちょっと日本を舐め過ぎてたのかな?
 前方4人と後方6人という具合に全体が前後に間延びし、中間がスカスカになります。そうなると日本は強い。
 7分、左から攻め込み、乾のクロスがコンパニーのクリアミスを誘い、ボールが中央の香川のところにやってきます。香川は反転して背後を走る乾にパス。乾は右足でボールをコントロールすると、巻くシュートをゴール右隅に決めました。
 このとき、ベルギーの守備は人数が足りていました。また、乾のすぐ横にはデブルイネがいたのですが、寄せるでもなく歩いていただけ。ベルギーが動揺から集中力を切らした瞬間でした。

● 後半 繰り返された失敗
 20分、ベルギーは身長194cmのフェライニとシャドリを交代投入します。パワープレーで高さ勝負であることは猿でもわかります。
 さあ、12年前のオーストラリア戦の再現です。
 同じ失敗をしないための、西野の回答は?

 期待した僕が馬鹿なのか?
 こんなことを考えずに、ミーハーにはしゃぐのが正しい観戦態度なのか?
 しかし、西野に答はありませんでした。

 24分、ベルトンゲンのロブが川島の頭を越えてゴール。29分、左CKの流れから左クロスでフェライニがヘッドでゴール。
 あっという間の同点。

 日本の指導者は同じ失敗をしました。

● 後半 残り15秒
 30分過ぎ、アザールがポジションチェンジをしました。逆サイドへ行った柴崎の後についてきたことは明白です。
 どうもベルギーの分析では、日本の弱点は柴崎の守備と右サイドの背後(原口と酒井の間)と見たようです。
 日本も36分、柴崎⇒山口、原口⇒本田と交代しました。ボランチの並びも、長谷部が左で山口が右です。
 この交代、本田は正解、山口は失敗となったようです。
 その前に……。
 一応、日本の守備、特に右サイドは少し落ち着くようになりました。このまま延長に持ち込んで、最低でもPK戦というのも、何とかなるかも。そう思えたのですが……。

 ロスタイムは何故か4分。負傷者の治療もないし、クリーンな試合だったのに、長過ぎるような気がします。
 日本は、何とか勝ち越し点を取ろうと、引くこともなく殴り合いのような戦いを続けます。ゴール正面のFKやCKを得ますが、得点できませんでした。

 むしろ、そのCKからのカウンターで日本は失点します。
 GKクルトワはCKのボールをキャッチすると、すぐにデブルイネへ渡します。ドリブルで上がるデブルイネに対し、正対した山口はずるずる下がるだけ。パスコースの限定すらしません。意味不明です。
 右を走るムニエにパスが渡り、クロスが入ります。ルカクがスルーして左を走るシャドリがドフリーで決めました。

 ロスタイム3分45秒のこと。
 あと15秒で延長戦でした。

● ちょっと不満
 失点では細かな不満もあります。

 川島は、またまたコメディーを演じました。1点めの失点だけではありません。何でもないシュートに対してポジションの悪さから横っ跳びのセーブをすることも何度かありました。見た目は派手で、ミーハー受けはするようですが、ジジイからすれば滑稽に見えます。

 2点めはマークの受渡し。フェライニのマークは、CKのキックの時点では昌子(吉田はストーン(=特定のマークに付かずにゾーンを守る))、次のクロスの時点では吉田ですが、フェライニに瞬間的に前に入られ、最後に競ったのは長谷部でした。
 選手を責める気はありません。単純に高さ不足です。

 3点めは、そもそもCKのボールがおかしい。
 あの時点ではセーフティファーストで、GKが簡単に取れない弾道を蹴るべきです。僕はこれまで何度も、腰の高さのライナー性がいいのではと思っていましたが、結局、それを試すことはなかったですね。であれば、ハイボールを蹴るにしても、逆に流れてもいいから大外狙いでしょうに!
 山口の守備の不安定さは、この試合に始まったことではありません。ポーランド戦の失点、まだ忘れてないですよね?
 そして、走れない乾。昌子が最後まであきらめずに走ったのと比べると、速度を落とした乾は怠慢に見えます。でも、きっと、疲れていたのだろうな。どうして止まったのと質問はしたいけど、責める気はありません。

● 決断の鈍さ
 結局、失点の原因は二つ。

1 そもそも守備力が低い。
 何度も言いますが、右と左の両サイドの守備が弱いのでは勝ちきれません。
 でも、今日、得点したのはその二人。おそらく、この問題はうやむやのまま、また同じ過ちを繰り返すのだろうな。
 また、高さ不足は解消されませんでした。これは2006年の同じ過ちを繰り返したので、監督は切腹したい気分ではないかな。

2 交代の決断が遅い
 本田投入はあと10分早くないと。
 そしてフェライニのアップを見た時点で、高さの守備ができる選手を用意するべきでした。ここの判断も遅い気がします。

 おそらく西野は、延長に入ったら、選手二人を交代して勝負をかけるつもりだったと思います。
 今回は、西野の勝負勘、ちょっと鈍っていたかな。

 でも、ここまで楽しめたのは西野の勝負運のおかげ。
 今後の改善のために厳しいことは言うけど、魔女狩り好きなどこかの国の野党やマスコミのように、誰かを責める気はありません。

 お疲れ様。

 ⇒ その1 始まるよー!
 ⇒ その2 グループリーグの予想
 ⇒ その3 トーナメントの予想
 ⇒ その4 ロシアvsサウジアラビア
 ⇒ その5 エジプトvsウルグアイ
 ⇒ その6 モロッコvsイラン
 ⇒ その7 ポルトガルvsスペイン
 ⇒ その8 フランスvsオーストラリア
 ⇒ その9 アルゼンチンvsアイスランド
 ⇒ その10 ペルーvsデンマーク
 ⇒ その11 クロアチアvsナイジェリア (ちょっと待ってね)
 ⇒ その12 コスタリカvsセルビア
 ⇒ その13 ドイツvsメキシコ
 ⇒ その14 ブラジルvsスイス
 ⇒ その15 スウェーデンvs韓国
 ⇒ その16 ベルギーvsパナマ
 ⇒ その17 チュニジアvsイングランド
 ⇒ その18 コロンビアvs日本
 ⇒ その19 ポーランドvsセネガル
 ⇒ その20 ロシアvsエジプト
 ⇒ その21 ポルトガルvsモロッコ
 ⇒ その22 ウルグアイvsサウジアラビア
 ⇒ その23 イランvsスペイン
 ⇒ その24 デンマークvsオーストラリア
 ⇒ その25 フランスvsペルー
 ⇒ その26 アルゼンチンvsクロアチア
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 ⇒ その28 ナイジェリアvsアイスランド
 ⇒ その29 セルビアvsスイス
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 ⇒ その31 韓国vsメキシコ (ちょっと待ってね)
 ⇒ その32 ドイツvsスウェーデン
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 ⇒ その36 ウルグアイvsロシア
 ⇒ その37 サウジアラビアvsエジプト (ちょっと待ってね)
 ⇒ その38 イランvsポルトガル
 ⇒ その39 スペインvsモロッコ (ちょっと待ってね)
 ⇒ その40 デンマークvsフランス (ちょっと待ってね)
 ⇒ その41 オーストラリアvsペルー (ちょっと待ってね)
 ⇒ その42 ナイジェリアvsアルゼンチン
 ⇒ その43 アイスランドvsクロアチア (ちょっと待ってね)
 ⇒ その44 韓国vsドイツ
 ⇒ その45 メキシコvsスウェーデン (ちょっと待ってね)
 ⇒ その46 セルビアvsブラジル (ちょっと待ってね)
 ⇒ その47 スイスvsコスタリカ (ちょっと待ってね)
 ⇒ その48 日本vsポーランド
 ⇒ その49 セネガルvsコロンビア
 ⇒ その50 イングランドvsベルギー
 ⇒ その51 パナマvsチュニジア
 ⇒ その52 グループリーグの反省
 ⇒ その53 フランスvsアルゼンチン
 ⇒ その54 ウルグアイvsポルトガル
 ⇒ その55 スペインvsロシア
 ⇒ その56 クロアチアvsデンマーク
 ⇒ その57 ブラジルvsメキシコ (ちょっと待ってね)
 ⇒ その58 ベルギーvs日本 (今回の書き込みです)

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