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zoom RSS ワールドカップ2018 ロシア大会 (その60) コロンビアvsイングランド 感想

<<   作成日時 : 2018/07/04 18:12   >>

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ラウンド16
2018.07.03 21:00 (日本時間:27:00) スパルタク・スタジアム(モスクワ)
コロンビア 1−1 イングランド (PK:3-4)
ケイン(後12)
ミナ(後48)

● 布陣
 コロンビアは、4−3−2−1といった並び。稀に見ることがあり、4−3−3といっても良いのでしょうが、両翼の張った4−3−3よりは中盤を厚くしたイメージになります。

          9 ファルカオ
     20 キンテロ    11 クアドラド
   16 レルマ   6 サンチェス  5 バリオス
17 モヒカ 23 サンチェス  13 ミナ  4 アリアス
           1 オスピナ

 今日のイングランドは、3バックというよりは、もはや5−3−2の5バックというべきでしょう。
 明らかに「勝つ」ための布陣といえそうですが、FIFAの「勝つために最善を尽くす」という規約を持ち出して日本を批判した人は、この布陣とベルギー戦の布陣との違いを見て、何を言うのでしょう。日本を悪く言いながらこれを黙認するなら、ただの人種差別主義者ですよ。(*1)

       9 ケイン    10 スターリング
18 ヤング 7 リンガード  20 アリ  12 トリッピアー
         8 ヘンダーソン
   6 マグワイア 5 ストーンズ 2 ウォーカー
         1 ビックフォード

● 前半
 この試合は時間帯で大きく流れが変わります。
 まず、前半の前半分は、イングランドが激しく攻め立て、コロンビアは防戦に追われてペースをつかめないという時間帯でした。
 前半の後半分は、イングランドはちょっとお休みし、コロンビアが攻勢となる時間帯です。
 イングランドは、先ほど試合があったスウェーデンと同じように、時間帯によって、5−3−2の前方5人が、どんどんプレスに行くか、3−2のラインを作るかを使い分けます。しかも、最初の20分とそれ以降という具合に分けたらしく、これは事前にプランがあったのではないかな。
 誰か取材してくれないかな。

 ほかにも興味深いプレーがありました。
 12分ころのイングランドのFKで、キッカーのトリッピアーが蹴るまでヤングがボールの前に立つというものです。おそらく、蹴る瞬間を相手GKから隠すことが目的なのでしょうが、インパクトのときにはどいているわけで、キッカーの上半身の向き、立ち足のつま先の向き、蹴り足の膝や足首の向きなど、球種や弾道の参考となる情報は見えてしまうことになり、こういう立ち方が効果的なのか、ちょっと疑問。味方の選手が壁に立つ例は多いですが、ボールの真ん前に立つというのは珍しい。

 ゲームは少し荒れたものになりました。
 双方、汚いファールが目立ちますし、クレームも多い。
 その典型が終盤間際のFKでしょう。ファールの笛が鳴ったのが37分42秒ころ。その後、クレームや頭突きなどの選手どうしの小競り合いがグズグズと続き、FKを蹴ったのは41分16秒ころ。何と3分半も不愉快なことでゲームが中断しました。
 こうしたダーティーな印象は、後半にはもっとひどくなります。

 このFKの直後、コロンビアは布陣を大きく変えました。中盤がダイタモンドの4−4−2で、前方の6人は、こんな感じ。

  9 ファルカオ   11 クアドラド
       20 キンテロ  
6 サンチェス       16 レルマ
       5 バリオス

 この形は、ウルグアイがロシア戦で見せましたが、そこの感想でも触れたとおり、ジーコの時代などの、とてもクラシカルな南米スタイルです。
 新しい流行なのかな?

● 後半
 後半、コロンビアはクアドラドとキンテロのポジションを入れ替えました。ペケルマンはいろいろ試しながら、打開策を探っているという感じ。
 それが原因ではないでしょうが、どうも試合が落ち着きません。
 ファールも多いですし。

 12分、ついに決定的なファールが発生しました。
 イングランドの右CKで、サンチェスがケインを抱き抱えるように倒してPKを取られます。実は、キック直前に、ペナルティスポット付近で、イングランドの選手4人が電車ごっこのように縦に並んでいたのですが(*2)、ケインをマークするサンチェスが強引にその列に割り込み、審判から目をつけられていました。サンチェスは審判の目の前でファールする形になり、VARも不要なPK判定でした。
 サンチェスは日本戦に続き、またまたPK献上。帰国しても無事でありますように。
 PKはケインが決め、暫定の得点王となりました。

 リードされたコロンビアは、17分にバッカを投入し、攻勢になります。
 しかし、30分ころからはどちらも中盤がスカスカになり、交互に深い位置まで攻めあう展開となりました。

 ここで、再び興味深いプレーが発生します。
 35分、コロンビアがカウンターを仕掛けます。イングランドは中央を突破され、瞬間的には1対2の数的不利な状況になりました。このとき、たった一人で守備することになったストーンズは、少しだけバックステップした後、ドリブルするバッカの利き足である右を切るように半身になり、左手で自分の背後のケアを指示し、下がりながらバッカとの間合いを詰めます。結局カウンターは失敗になりました。
 このときのストーンズの守備――さすがというか、ものすごく参考になります。
(というのは、もしも山口がこういう守備をしていれば……。タラレバですが、サッカーをしたことがあれば、誰でもそういう感想を持つのではないかな)

 その後もコロンビアの攻撃は続き、ロスタイムに同点に追い付きます。
 右CK。ゴール正面でミナがヘッドの競り合いに勝って、ボールをゴールに叩き込みました。
 このとき、ミナをマークしていたヘンダーソンは、キックの瞬間に軽く突き飛ばされて、マークを離していました。もちろんファールではなく、ミナがうまい。

 このまま延長となります。

● 延長とPK戦
 延長前半は完全にコロンビアの時間。選手の動きが良くなり、イングランドは一方的に押されます。
 ところが延長後半はイングランドの時間。後半43分に交代で入ったバーディーが何度もボールに触り、チームが活性化します。
 しかしどちらも得点することはなく、PK戦となりました。

 イングランドのPK戦といえば、1990年のリネカーとか1998年と2006年のベッカムなど、負の歴史なのですが、今回、ついにその流れを断ち切り、勝ち上がることとなりました。

画像
FKのボールの前に立つヤング

画像
「ケイン、ゴールを挙げて!」と「ファルカオ、最高!」
敵味方、仲良く応援
これもワールドカップらしいですね

画像
コロンビアのカウンター
ストーンズが半身になって背後のケアを指示

(*1) こういうときの決まり文句は「外国のことを言う前に、私たち日本はきちんとしましょう」というもの。言葉の上っ面はきれいですが、日本あるいは自分自身を客観視できていないし、そもそも公平性に歪みのある人ですね。

(*2) なでしこのプレーでおなじみのスタイルです。

 ⇒ その1 始まるよー!
 ⇒ その2 グループリーグの予想
 ⇒ その3 トーナメントの予想
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 ⇒ その8 フランスvsオーストラリア
 ⇒ その9 アルゼンチンvsアイスランド
 ⇒ その10 ペルーvsデンマーク
 ⇒ その11 クロアチアvsナイジェリア (ちょっと待ってね)
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 ⇒ その13 ドイツvsメキシコ
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 ⇒ その15 スウェーデンvs韓国
 ⇒ その16 ベルギーvsパナマ
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 ⇒ その57 ブラジルvsメキシコ
 ⇒ その58 ベルギーvs日本
 ⇒ その59 スウェーデンvsスイス
 ⇒ その60 コロンビアvsイングランド (今回の書き込みです)

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