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zoom RSS 映画の感想文 [1179] レッド・スパロー

<<   作成日時 : 2018/09/05 10:43   >>

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【レッド・スパロー】
原題:Red Sparrow
製作国:米国
製作年:2018年
日本公開:2018年3月
監督:Francis Lawrence(フランシス・ローレンス)
出演:Jennifer Lawrence(ジェニファー・ローレンス), Joel Edgerton(ジョエル・エドガートン), Matthias Schoenaerts(マティアス・スーナールツ)

===== あらすじ(途中まで) =====
 バレリーナのドミニカは、ライバルの罠で大怪我を負い、バレリーナを続けることを断念することになった。重い病の母を抱え、ドミニカは叔父のエゴロワに誘われて、ロシア諜報機関の一員になることを決意した。
 その組織は、情報を盗み出すために性的な方法を使うことをいとわないもので、侵入技術や格闘技などに加え、羞恥心やプライドを捨てる訓練が続けられた。ドミニカは女性監督官の厳しい指導に耐え、訓練を終えて「スパロー」と呼ばれる女スパイになった。
 彼女に最初の任務が与えられた。それは、CIAのナッシュに接触し、二重スパイをあぶりだすというものだった。

===== 感想 =====

● ハニートラップ
 いわゆる「ハニートラップ」(蜜の罠)と呼ばれるもの。
 色仕掛けでターゲットを騙し、隙を見て情報を盗み出す。あるいは性的魅力の虜にしたり、動画像などを撮って弱みを握ることで、自分の意のままに操るようにしてしまうというもの。

 どうにも陰湿だ。フィクションで語るにしても、ジェームス・ボンドやイーサン・ハントのような爽快なお話にはならない。この映画も全体が重苦しいものになっている。
 どんよりした話が終わり、映画のエンドロールも終わって現実に帰ると、「スパロー」たちがリアルな日本社会にも大勢いそうなだけに、ますます気が滅入る。

 ご存知のとおり、日本では『特定秘密の保護に関する法律』第十二条(行政機関の長による適性評価の実施)の中のごく一部の項目で、わずかながらハニートラップ対策が講じられている。これで、例えば嫁が外国人の自衛官をイージス艦の中枢部に配置しちゃだめなどの人事が合法になった。(*1)
 この映画を観る限りは、日本はまだまだ全然甘いなと感じるところ。

 ゆえに、この映画は、日本の左寄りのマスコミからはガン無視されることになったみたい。

● トラップのトラップ
 バレリーナの仲間の陰謀や、ハニートラップ用スパイの養成所の様子など、映画の前半はかなり陰湿。
 後半は、一人前のスパイになったドミニカが、二重三重の謀略をかいくぐり、自分自身も数々の罠を仕掛けて敵をやっつけるというもの。
 ちょっとだけ爽快。本当にほんのちょっとだけ爽快な気分になる。
 やはり、スパイものの主役は、頭が切れて、用意周到で、抜群の行動力と度胸がなければならないのだ。
 そうした王道を行く結末となっている。

 とはいうものの、この局面で、もう少し主役のお色気的な魅力が欲しかったな。
 エロが足りないというべきか。

● 色気
 ジェニファー・ローレンスが、バレーを見せたり、脱いで見せたりと、ものすごく頑張ってる。
 彼女は早くから演技には定評があるので、20代のうちに、一度肉体的な魅力があることも見せたかったのかもね。
 ただし、いくつかのシーンはボディダブルのように見えたので、彼女のスタイルについては感想保留。

 女性監督官にシャーロット・ランプリング。
 おっかねえオバサン役がぴったし。
 いっそのこと監督官自ら裸になって、サロメの舞を踊ってくれればいいのにと思うのは、僕だけかな(『愛の嵐』のことだよ)。

 男優では、叔父で諜報機関幹部のエゴロフを演じたマティアス・スーナールツが光ってたな。
 知的で渋い男前。北の国の寒そうな風情もいい感じだった。
 たぶん僕が見るのは、『フランス組曲』以来じゃないかな。

● 良品
 前半どんより、後半すっきり。
 いろいろ難はあるものの、ジェニファー・ローレンスが自分の枠を広げたかった作品と割り切って、きっちり付き合うのが粋(いき)というもの。


(*1) 2〜3年くらい前にかなり話題になり、いくつかのマスコミは躍起になって反対してた。もしもこの法律が通ると、戦前のような情報統制が行われ、日本人の人権が無くなるぐらいの剣幕だった。
 某団体のチラシでは、買い物帰りのおばちゃんが頭上を自衛隊機が飛んでたと立ち話をするだけで警察にとっ捕まる――なんてマンガを載せて、恐怖心をあおる洗脳を行ってた。
 ところが法律が通って施行されると、現実にはそんな問題など煙も立たず。すぐに世間の興味も薄れ、反対しても自分の点数が稼げないとなると、マスコミは途端に無視。口から泡を吹くように反対していた方々は、人権が無くなっても平気らしい。

 みんな、この法律が国会審議されてた頃のことを忘れちゃったかな?
 それって、エセ人権屋に洗脳されてるよ!

画像

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