日本 vs サウジアラビア 2019.01.21 感想

アジア杯決勝トーナメント1回戦
2019.01.21 15:00 (日本時間:20:00) シャルジャ・スタジアム(UAE)
日本 1-0 サウジアラビア
冨安(前20)

● 布陣
 日本は、前の試合から再び大幅にメンバーを入れ替えました。完全なターンオーバー制なわけで、アジアの大会では余裕でこうした采配ができるほど強くなったと、ちょっと感激ものです。
 実際には、大迫と青山が体調不良なので、スタッフは大変な思いをしているのではないかな。
 なお、ミスの目立つ槙野に代わり、冨安が森保の信頼を高めているところも注目です。

      武藤
  原口  南野  堂安
    遠藤  柴崎
長友  吉田  冨安  酒井
      権田

● 前半
 サウジは、かなり前からボールを奪いにきます。それも一度に三人くらいで囲もうとしますし、GK権田へのバックパスも狙い続けていました。
 おかげで日本はほぼ受身の状態。前半はサウジが日本の2倍近くのポゼッションでした。

 しかし、得点したのは日本。
 20分に左のCKから冨安がヘッドで代表初ゴールを決めます。キッカー柴崎の落ちるボールも高精度でしたし、冨安の一度ステップ・フォワード(前進)してからステップ・バック(後退)する動きも見事でした。

 このあと、日本はますます守備的になり、決定機はわずかしか見ることができないまま、前半終了となりました。

● 後半
 後半に向けて、ハーフタイムに森保から逃げ切りの指示が出たのではないかな。
 無理して前へつなごうとせず、前方の無人のスペースへ大蹴りしたり、タッチラインの外へ大蹴りする場面が目立ちます。なにしろキャプテン吉田ですら、頑張ればつなげそうな状況なのにサイドへデカデカと蹴り出すという場面すらありました。GK権田は、ボールを持つと必ずと言っていいほどパントキックで前線に大きく蹴り込みます。
 サウジが前からボールを追いかけることを警戒し、小学生のサッカーのようにボールを大蹴りして、安全第一を心掛けたということでしょう。
 そして、守備的にやり続けても、サウジに高さで負けることはないので、最後まで守りきれる、あるいはこのやり方が最も安全と森保は考えたようです。

 しかし、大きな問題が三つ。

 一つは、権田のキック精度が低いこと。彼が蹴るボールは、ことごとくサウジに渡りました。「今日のサウジの攻撃の起点は権田」といっても過言ではないほど。

 二つは、トップの武藤がポストとしてまったく機能しなかったこと。
 少なくとも後方からのボールに競り勝った場面というのが、印象にありません。

 三つは、トップ下の南野がダメダメだったこと。
 体の動きが重く、キックミスしまくりでしたし、後半には雑なプレーも目立つようになってきました。今日は「南野デイ」といってもいいほど、決定的に悪い状態でした。

 ちなみに最終的なボゼッションは、日本が23.7%、サウジが76.3%とのこと。なんとサウジが日本の3倍以上。
 そもそも、どこの国どうしであろうと、代表クラスの試合でこんな数字など、見た記憶がありません。
 ある意味、日本、すごい!

● 交代
 今日も交代に着目してみましょう。

 最初は、後半32分、南野に代えて伊東を右サイドに入れ、堂安をトップ下へ動かしました。
 南野の出来の悪さによるものと思われますが、南野は疲労がたまっているのかもしれません。

 次いで、44分に堂安を塩谷に変えます。これが、本日一番の注目ポイント。
 残り時間が少ないので、どのような布陣になったのか定かではありませんが、DFラインの前の中央の守備を固めようとしたことは明白です。
 もしかしたら、塩谷は森保から「シュート・コースを消せ。ブロックしろ。打たせるな」という指示を受けていたのではないかな。さらに「できるだけルーズボールを拾え」といったところでしょうか。
 森保は、その場その場のやるべきことを、選手に明確に伝える能力の高い指揮官のようです。

 最後にロスタイムに武藤を北川に代えますが、これは時間稼ぎのほか、武藤が足をつらせたこと、またイエローを1枚もらっていることが理由でしょう。

 なお、柴崎の役立たずぶりはあいかわらず。得点シーンのCKのキックを見て、今日は期待できるのはないかと思ったのですが、それ以降はキック精度も劣り、最近のダメな柴崎に戻ってしまいました。
 それでも森保は柴崎を交代せずに使い続けます。何とか立ち直ってほしいのでしょう。僕も本当は期待しているのですが……。

● 準々決勝
 次はベトナムとの準々決勝。中2日ですし、FIFAランク上は差が大きいので、再び選手を大きく入れ替えるかもしれませんね。
 順当にいけば準決勝の相手はイランですが、それはまだ考えないほうがよいのでは。

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