日本 vs カタール 2019.02.01 感想

アジア杯決勝
2019.02.01 18:00 (日本時間:23:00) シェイク・ザイード・スタジアム(アブダビ)
日本 1-3 カタール
南野(後24)
アリ(前12), ハティム(前27),アフィフ(後38)

● 布陣
 日本はこれまでと同じ4-5-1。ダブルボランチの左に、ケガの遠藤に代わって塩谷が入りました。

      大迫
  原口  南野  堂安
    塩谷  柴崎
長友  吉田  冨安  酒井
      権田

 カタールは、5-3-2。大迫の周りを厚くし、中盤はボール・サイドにスライドする布陣でした。

● 前半
 最初は完全にカタールのペース。
 今大会、日本は5バックの崩しができないことを見透かされ、この布陣をしかれたようです。その狙いはズバリ的中し、柴崎は相変わらず混んでるところへパスを蹴り続けます。少しも進歩してない。
 また、カタールの中盤は3人なので、左右に早くボールを回して相手を疲労させることも重要です。ところが、後方からの配給は、あまり意図的に左右に揺さぶることもなく、何となく「縦にスルーパス」みたいな感じ。少しも進歩してない。

 こうした日本の稚拙さ以上に大きく影響したのが、カタールの11番アフィフです。
 アフィフは、一応はツートップの一人ということになるのですが、かなり自由にポジションをとり、日本のDFラインの前や中盤の薄いゾーンに何度も入り込んでボールをさばき、リズムを付けます。前半の30分近くまで、日本はこれに全く対応できませんでした。

 1失点めは、パス回しでPA内にボールを入れられ、アリにオーバーヘッドを決められたもの。マークした吉田を責めるより、そこまでのパス回しを許した中盤の守備のまずさを反省すべきです。
 とはいうものの、ほぼ事故のような失点というべきでしょう。

 しかし2点目は完全に守備のミス。速いパス回しに翻弄されるうちに、PAの手前正面から、ミドルを決められたものです。
 中東のチームの多くは、シュートのパンチ力が日本より上。完全に実力の差を見せつけられるものでした。

 2失点後、しばらくして森保が大声で大迫に指示を出していました。そのときから南野のポジションが大迫の後方数メートルになることが増えたようです。おそらくアフィフのケアと大迫のポストのボールの落としの方向付けが狙いだと思います。
 これにより、日本がペースを奪い始め、前半終了となりました。

● 後半
 後半は逆に日本のペース。
 カタールは積極的な攻めをしてきません。前からボールを追うこともなく、しばらく体力をセーブしながら安全第一に徹してるという感じです。

 24分、細かいパスのつなぎから抜け出した南野がGKと一対一になり、ボール・リフトでゴールを決めます。
 その後、カタールの運動量は落ち、キック精度や反応も悪くなってきましたので、日本が押し返せるかと思えたのですが……。

 35分ごろ、カタールのカウンターからCKを与え、CKのボールをヘッドで競り合いう時に吉田がハンド。38分にアフィフがPKを決めました。
 実は、このカウンターでは、最初の人数はカタールは一人、日本は4人という状況でした。ところが日本が対応に戸惑ううちにカタールが3人になり、それでも数的に有利なはずなのに危ないシュートを打たれ、それが柴崎の足先に当たってCKになっというものです。最初の段階で落ち着いて対処すればどうということのない状況のはず。日本のカウンターの守備は、大きな課題ですね。
 少なくとも、日本がファルカオやレバンドフスキやルカクを抑えてから、まだ1年もたっていません。今日の相手なら、スピードで負けることはあっても、ポジショニングや技術で対応可能な能力はあるはずです。カウンターで危険を感じたときに、いかに落ち着いて判断できるかだと思います。

● 実力差
 結果は1対3で日本の負けとなりました。
 素直に実力差を認めるべきですね。

 ボールの扱いや運動量など、日本が上回る要素は多いですが、
1 ミドル・シュートのパンチ力
2 カウンターの切れ味
 これらはカタールのほうが上。

 特にミドル・シュートのパンチ力。
 日本のファンはシュートのパンチ力を軽視する傾向がありますが、これも重要なサッカーの能力の一つ。ところが、日本はこの能力がアジアの中でも並み以下です。
 改善すべき大きな課題ですね。

 そしてカウンターを受けた時の落ち着き。
 これが身につけば、次のW杯予選はなんとかなるんじゃないかな。

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