日本 vs コロンビア 2019.03.22 感想

キリンチャレンジカップ
2019.03.22 19:20 日産スタジアム(横浜)
日本 0-1 コロンビア
(後19)ファルカオ

● 上出来
 日本にとってコロンビアは、W杯本大会で1勝1敗の相手ですが、前回の勝ちは開始早々の退場により、10人相手に勝ったようなもの。かつて、1994年の米国大会で、アスピリージャとバルデラマらを擁する代表チームをペレが優勝候補に挙げていましたが、コロンビアは20年以上も南米の強豪国であり続けた国です。
 カタールに勝てないチームなら「勝てなくて当たり前」といえる相手です。

 ところが、多くのレビューを見ると、数十年前のことはおろか、数ヶ月前のことすらケロリと忘れて、「日本は常勝国なのに無様に負けた」とでも言わんばかりのディスりぶりの多いこと。
 謙虚さが足りず、頭の悪いレビュアーの、何と多いことか。
 この試合の日本は上出来だと思うのが、僕の結論です。

● 布陣
 日本は4-2-3-1。

      鈴木
  中島  南野  堂安
    山口  柴崎
佐々木 昌子  冨安  室屋
      東口

● 日本の注目点
 注目はボランチに山口と柴崎を並べながら、キャプテンを山口ではなく柴崎としたこと。柴崎への森保の期待の高さがうかがえます。おそらく、かつて自分が重要視した青山に代わり、ゲームをコントロールする役割を期待したいのでしょう。
 しかし、僕にはあまり良い方針とは思えません。
 これは大昔に「ゲームメーカー」と呼んでいた役割で、現代の本大会レベルの試合で、こうした役割を一人の選手に依存するのはどうかなという感じ。そもそもの役割に、少し時代遅れ感があります。
 また、柴崎は、一昔前の「パッサー」タイプ。僕らがやるような草サッカーなら大事な役割ですが、欧州のトップリーグのレベルですら、攻撃的選手ならもっと前で仕事できないと困るし、守備的選手ならもっと個の守備が強くないと困ります。ましてやW杯本大会レベルならなおさらのことで、柴崎は中途半端感が強い。つまり柴崎のプレースタイルそのものにも、少し時代遅れ感があるということです。
 柴崎中心のチーム作りをした時、先の本大会以上の成績を上げられるチームになるとは思えません。

 しかし、今回は香川、乾、宇佐美など、おそらく次の本大会にはいないであろう選手をわざわざ再招集かけたことから推察されるように、森保には、まだまだチーム作りの初期段階という気持ちがあるのかもしれません。

 そうなると、この試合で見るべきはチーム戦術ではありません。
 この試合で見るべきは「個」ということですね。
 鈴木、室屋、佐々木など、これまで出場機会の無かった、あるいは少なかった選手は、この代表で戦えることを証明しました。その他の選手も、着実に代表経験を重ねてると感じます。
 そういうことで、今日は上出来という結論になりました。

● コロンビアの視点
 対戦相手がコロンビアと聞いた時、僕はファルカオやロドリゲスは来ないだろうなと思いました。ところがところが……。
 二人は先発出場するだけでなく、ほぼ本気モードでこの試合に臨んできました。僕の予想以上のことです。
 おそらく、監督の影響が大きいのでしょう。
 強い相手とやれるのは、ありがたいことです。

 で、敵監督ケイロスの狙いは「中島の裏」でした。
 これまで何度も書いてきたように、攻撃的選手の布陣は左右対称である必要はありません。後半になって、ケイロスは右の高い位置にFWを張り出させて、日本の左を突いてきます。(一方、左からは個のスピードで崩すということにより、攻撃の左右バランスを図っていました。)
 昔から日本の左サイドは、何度も弱点とされてきました。今日の解説の都並が左SBをやってた時代も、韓国やイランは盛んにその裏を狙ってきました。今回は、左MF中島と左SB佐々木の間のスペースが狙われました。
 これは、今後の日本代表の大きな課題となります。

・ 中島の良さを生かす時には、左SBと左ボランチの守備力が高くなければならない

 これが必須条件だと、メモしたほうがよさそうです。

 こうした教訓が得られるのも、コロンビアが強いからこそ。
 いい強化試合になりました。

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