日本 vs ボリビア 2019.03.26 感想

キリン・チャレンジカップ
2019.03.26 19:34 ノエビアスタジアム神戸
日本 1-0 ボリビア
中島(後31)

● 布陣
 日本は、先日のコロンビア戦から先発全員を入れ替えてきました。やはり、森保は選手の見極めを目的としているようで、個が重要ということでしょう。

      鎌田
  乾   香川  宇佐美
    小林  橋本
安西  畠中  三浦  西
  シュミット・ダニエル

 一方、ボリビアは4-4-2のようでした。
 実は、試合開始直後は左SBのフェルナンデスが高い位置をとることが多く、また日本が攻め込んだときに右CBのアキンが2~3歩くらい下がった位置取りをするため、一見すると3バックに思える場面が多いようでした。
 とはいうものの、前半の半ばを過ぎると、日本優勢という力関係を認識したのか、オーソドックスな4-4-2に戻しています。4-4の2本の守備ラインを形成しますが、自分のゾーンにボールを持った選手が入ると躊躇なく前へ飛び出して寄せ、横のゾーンがスライドするようにカバーリングします。
 これって大昔からの典型的南米スタイルです。
 ただし、中央を厚くするというのがこのチームの特徴で、逆サイドの絞り(横方向の動き)に加え、ボランチ二人の激しい上下動(縦方向の動き)が目立っていました。

● 目標喪失
 そうした相手に対して、どこを目標に攻略するか。
 それがサッカーの試合の面白さということになりますが、日本は全く無策でした。(*1)

 例えば、試合の序盤はボリビアのDFラインは3人になることが多く、両サイドにスペースがありましたが、日本はまったく使っていません。
 その後、ボリビアが中の厚みを増すと、もはや崩すことができません。
 シュートも乾のカットインからの右足など、苦し紛れに見えるものばかりでした。

 短めのパス回しを多用します。確かに従来よりパス・スピードなどに速さは感じますが、少しも効果的ではありません。
 つっかけて、行き詰まって、引っかかって、戻して、やり直し。ときどき、奪われて、また奪い返して、後ろでパスを回す。それの繰り返し。
 ボール回し、あるいは「玉蹴り」がサッカーの面白さだと感じる人もいるかもしれませんが、僕には退屈な流れでした。マジで眠気から数分間くらい意識が飛んでます。

● 目的放棄
 ここで負けると、カタール、コロンビアに続き、日本は3連敗になります。これが森保に悪い影響を与えたようでした。
 後半15分を過ぎても状況が全く改善しないことを見て、勝ちに走ったのです。
 16分に堂安、中島、23分に柴崎、南野、28分に佐々木、38分に柴崎と投入し、半分以上も前の試合のメンバーに戻してしまいました。

 カウンターから中島が股抜きシュートを決めますが、あまりうれしくありません。このカウンターは4人対3人という数的優位のものでしたし、中島ならこれくらいできても驚きません。
 むしろ、個を試すという目的を放棄せざるをえなかったことのほうがショックです。

● 畠中だけ
 新しい個はどうだったか?

 一番気になったのは安西。
 とにかく攻撃のときのポジションが悪い。ボリビアのサイドが空いてるときに中寄りにランニングしたりします。たまらず乾が「俺の外を回りこめ!」と熱く指示してたみたい。僕は真っ先に両SBを交代すべきと思ったのですが、左SBが佐々木に交代したのは後半28分になってからでした。それまで森保は我慢したわけですが、大きな期待をしてたんだろうな。

 鎌田は、解説によれば裏を取るタイプなので今日のような状況では向いてないということですが、これほど押し込む相手が「向いてない」タイプなら、代表では使えないということです。そもそもシュートを打つ「形」が少ないということですね。ポストも、足元で扱うのは2~3度ほど見ましたが、ヘッドで競り合うとか背中でブロックして胸トラップするなどの浮き玉のポストはあったかな?

 橋本と三浦は、守備力が高く、またボールを触ることも多いのですが、攻撃のときにアイデアが見られず、かなり物足りない感じ。

 シュミット・ダニエルは目立つような活躍をする機会がありませんでした。なので感想保留。
 小林もいつも通りに無難に。

 ベテランでは乾が頑張ってた印象ですが、香川、宇佐美、西は思い出作りにしかならなかったのでは?
 とくに宇佐美の劣化はひどい。ツナギのプレーしかできません。というよりツナギの時も、囲まれるとボールロストが多いようでした。

 というわけで、今後の期待が膨らんだのは、畠中だけということになります。
 次も使ってみたら面白そうだけど、そろそろ南米大会かあ……。

(*1) 実は、コーナーキックではショートコーナーを多用するなど、何か工夫しようとしていたみたいです。
 ところが、中継するテレビ局はフジ・テレビ。
 セットプレーではゴール前のポジション取りなどを一切映しませんし、今回はキッカーが蹴る瞬間の足元も映さないことが多い。軸足の向き、膝の角度、足のどこでミートしたかなどなど、実に重要なのに、フジ・テレビは全く無視。今日のディレクターは、サッカーはボールを蹴ることが多いと知らないらしい。馬鹿です。
 これでは、セットプレーの狙いなど、全くわかりません。

 これって、フジ・テレビの中継のデフォとはいえ、本当にうんざりします。

 しかも試合開始前には、日本選手の調子や相手選手の特徴を紹介するでもなく、イニエスタらとおしゃべり。「こんなの、今じゃなくてもいいじゃん!」と、そのアホぶりにあきれるばかりです。

 このテレビ局のプロデユーサーやディレクターは、中継にかぎらず、番組作りの対象となる素材の面白さが何なのか、それを感じ取ろうとしないし、理解しようともしません。ただ、ミーハーなアップを撮るばかり。
 映像センスが悪すぎます。

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