日本 vs トリニダード・トバゴ 2019.06.05 感想

キリン・チャレンジカップ
2019.06.05 19:30 豊田スタジアム
日本 0-0 トリニダード・トバゴ

● 布陣
 日本は3-4-3。トップ下を置かず、また3トップの両翼はあまりライン際に張り付かない、いわゆるシャドウ的な位置取りです。
 なお、押し込まれた時は、両ウィングバックが下がって5-4-1になるのはセオリーどおりです。

      大迫
   中島    堂安
長友  柴崎  守田  酒井
  畠中  昌子  冨安
 シュミット・ダニエル

 これに対して、トリニダード・トバゴは4-3-3でした。

● 守備
 まず、守備について。
 森保になって初めての3バックですが、大きな綻び(ほころび)はありませんでした。ただし、手放しで喜べる内容ではありません。

 一つは、トリニダード・トバゴの個の力が弱いこと。最終ラインはそこそこですが、トップは足が速いだけですし、サイドはキックもトラップも下手で、はっきりと力が劣っていました。これでは日本がどんな守備体形をとろうと、めったに失点することはありません。

 二つは、トリニダード・トバゴがロングボールを使わなかったこと。パスをつなぐスタイルを模索中ということらしく、後方からの放り込みがありません。これは3バックにとってはありがたいことです。

 三つめは、トリニダード・トバゴはサイド攻撃が下手なこと。3バックの弱点を突かれることがほとんどありませんでした。

 実は、トリニダード・トバゴは7人で守り、3人は前方に残るという態勢が多いようでした。これでカウンターを受けると、日本の3バックとは3対3の形になり、日本は守備の人数が不足という状況になります。しかし、上述のとおり相手の個の力が劣るので何とか切り抜けたという感じです。
 僕は、3バックの最大の欠点は、相手が変則的なことを行ったときに、臨機に対応するのが難しいことだと思います。左右だけでなく前後の関係もガチガチに役割設定されていて、応用が利きにくいんですよね。相手との力の差があるか、チーム内で細かい約束事が醸成されているか、あるいは選手の個の能力(技術又は戦術理解)がよほど高くないと、難しいと思います。

 なお、日本は押し込まれたときは5バックになるのですが、セオリーどおりとはいえ、この相手にはもったいない感じでした。

 以上のとおり、これでは今日の守備が別の相手にも通用するかどうか、参考になりません。
 今日の出来を過信するようなら、チーム作りが迷走し、W杯の予選で手痛い思いをすることになりそうです。

● 攻撃
 攻撃では、3バックのメリットであるワイドなサイド攻撃を何度も行うことができました。
 しかし、ここで大問題発生。
 3-4-3、つまりトップも3人にしたために、ゴール前のバランスが崩れてしまいました。
 中島と堂安はいつもよりやや中寄り。いつもより少し混んだところでのプレーなので、いつものようには機能しません。
 一方、大迫も孤立し、ポストが全く機能しません。というか、そもそも楔のボールやアーリークロスなどが供給されません。
 ゲームをメイクする役割の柴崎は、いつもどおりに無策にスルーパスを供給し続けるばかりで、変化をつけて打開することはできませんでした。

 明らかに力の差のある相手なのに、いいところなしのまま、ゲームセット。

● 収穫と期待
 トップの並びや役割などをかなり練らないと、3-4-3は全く機能しないと証明されたことが、今日の最大の収穫ですね。森保がどのように問題解決するのか、その手腕に期待したいところです。

 そして次はいよいよ久保が登場するのかな?
 スポーツ紙には、レアル・マドリードとバルセロナとパリ・サンジェルマンが久保の争奪戦を始めたなんて記事もありましたが、真偽のほどはどうなんだ?
 いろいろと期待したいところです。


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