日本 vs エルサルバドル 2019.06.09 感想

キリン・チャレンジカップ
2019.06.09 19:00 ひとめぼれスタジアム宮城
日本 2-0 エルサルバドル
永井(前19), 永井(前41)

● 布陣
 日本は、前の試合と同じ3ー4-3です。

      永井
   南野    堂安
原口  小林  橋本  伊東
  畠中  昌子  冨安
 シュミット・ダニエル

 対するエルサルバドルは、4-1-4-1のアンカーシステム。ただし、アンカーの両脇をケアすることが多く、そこにいつもスペースがあるという形ではありませんでした。

● 前半
 前半の注目点は、3トップの修正です。
 6月5日の対トリニダード・トバゴ戦の感想で、「トップの並びや役割などをかなり練らないと、3-4-3は全く機能しない」と書きました。
 さらに、それでも森保は3-4-3をすぐにやめることはないだろうという想像もあって、「森保がどのように問題解決するのか、その手腕に期待したいところ」と続けました。
 今日、その手腕の一端を見ることとなりました。

 まずは選手起用ですが、両ウィングバックに原口と伊東を入れ、トップに永井を入れました。
 原口と伊東は先日の長友や酒井と比べはるかに攻撃的。したがってウィングバックから守備の役割を激減させ、高めの位置でライン際に張り付いて幅広く展開するという狙いを徹底しました。
 一方、永井は先日の大迫と比べて縦に早く、相手DFラインの裏を狙うタイプです。トップの役割として、ポストプレーやサイドからのクロスへの対応を激減させ、縦に深くえぐるという狙いに切り替えました。
 つまり、攻撃において縦横を広げるということを修正ポイントとしたようです。

 今日はこれが成功しました。ほぼ日本が圧倒します。
 1点目は冨安からの速い縦パスを永井が決めたものですが、彼の縦へのスピードが生きた得点でした。
 2点目はゴールラインぎりぎりから原口が折り返したパスを、永井がニアに打ち抜いたもの。ウィングバックの積極性が生んだ得点です。

 しかし、僕はこのシステムの限界を感じました。
 今日のエルサルバドルは、失礼ながら、かなり力の劣る相手です。互角又はそれ以上の相手とやるときは、両ウィングバックの守備負担は何倍にも増えますので、守備の得意な選手を使わざるをえません。
 つまり、今日の戦術は、弱い相手限定。
 ところが、その割には得点はたったの2点ですし、相手を崩す場面も多くはありませんでした。そうなると、弱い相手と戦うときに、亀のように引いた守備をされたら通用するかどうか、かなり疑わしくなります。
 例えば、ワールドカップの予選など、勝敗に強くこだわる試合の時は、弱い相手にも通用しないような気がします。

 結局、今日の段階では、3-4-3はまだまだ未完成と言わざるをえません。
 今後、森保がどう策を講じるか、ますます注目ですね。

● 後半
 後半14分、永井が右肩を痛め、大迫と交代しました。このとき、同時に畠中を山中に代え、伊東を室屋に代えて、4-5-1の形にシステム変更しています。
 その狙いはよくわかりません。
 不測事態で永井を大迫に代えたために、先ほどの「縦に深く」という狙いが消失し、3トップをやめたのかもしれません。
 あるいは、後半の立ち上がり、相手が日本の左サイドの薄みを突く時間が続きましたので、守備の強化をしたかったのかもしれません。
 もしかして、今日のところは3-4-3に見切りをつけたのかもしれません。
 ここはぜひ森保の考えを聞きたいところですね。

 後半22、いよいよ満18歳5日の久保の登場となりました。代表史上2番目の最年少出場とのことです。
 やはり天性のものを感じます。ゲーム終盤は久保のいる右サイドでボールが回ることが多く、同時に交代出場した中島が霞んでいたくらいです。久保は、動きの質が良いし、判断も良い。周りが信頼してボールを預けてしまうということでしょう。
 今日の久保の一番の才能は、味方の選手からボールを自分に吸い寄せる磁力というべきかな。
 ちょっと異次元な感じで、コパでの活躍が楽しみになってきました。

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